2011年02月25日

S君との会話(英検読解のコツ)

きょうは英検1級チャレンジ中の会社の後輩、S君とふたりで呑み。S君は日本でたぶん2番目にカシコイ大学を(大学院だったか)出て、ウチの会社に最優秀で入った俊英である。しかしワシは1級さん。S君はまだシンエモンか将軍様である。(例えが古すぎてわからない場合はご勘弁。)というわけで、エラそーに能書きたれるのも今のうち。いまんとここだけを見ると今出川>百万遍(笑)。

S君は原書で英語の小説を読みたいというモチベーションがワシと共通してる。興味が共通してるので話しやすい。英語を大学出てからやり直しチャレンジ中。生意気なことに、いきなり1級受験。ワシでも準1級経由したぞ。「単語問題がさっぱりわかりません」と泣きが入っていたが、それも修行のウチである。精進したまえと(いえるうちに)ゆうてやった(笑)。

しかしS君は英検1級初挑戦で読解パートは満点である。いうては悪いが、その単語力でよく読解満点取れたなと感心する。ワシはかねがね読解で点数を稼ぐのは単語・英語力以外の要素が必要ではないのか?と思っていたのだがそれを裏付けるサンプルである。

で、なんでそんな読解パートで点を取れたんかね?と訊ねた。

回答。

「自分が正しいと思う答えを選ぶと間違える」
大事なことなので、フォントを強調して置いた。

自分が正しいと思うから選ぶんだろ、というのはアタリマエな疑問であるがそういうことではなく、自分の思いを排除して論理的に本文と矛盾しない選択肢を選ぶのがコツ。しごく当然のことなのだけど、これは英語力とは異なるフィールドの能力が要求されると思う。情緒性を排除して、論理的に矛盾のない選択肢を見極められるスキルだな。で、もうひとつ。

「読解問題はパズルです」

けだし、名言である。前提条件をよく理解して、順序に従って本文に「書いてある」答えを選べばよいということ。

このへんを押えておくと、読解問題の正解を選ぶのは(英検1級を受けるレベルの英語力ならば)簡単である、と。

論理パズルやんなあ、とワシが言うとそのとおりだというので、わが意を強くした。であるから、ワシは論理パズルの本をエントリで紹介したりしたのだ。十分すぎる英語力を持ちながら、読解で点の伸びないひとはどのへんが矛盾してるのか、たとえば集合の考えを援用(えらそうに書いてるけど、図解にしてみるとか問題を単純化・抽象化)してみてどこが違うのか考えてみるというのがええんでは?と愚考する。

ちょっとひいて考えるのがコツ。

これは前のブログで書いたことがあるのだけれど、こういうパズルがある。
「Aさんは子供がふたりいる。ひとりは男の子。ではもうひとりが女の子の確率は?」
(注:双子ではない)



んなもん、1/2に決まってるヤロとアプリオリに考えたひとは不正解です。
ふたりきょうだいの組み合わせは、
(男、男)、(男、女)、(女、男)、(女、女)の4通り。ひとりは男の子が分かってるから、(女、女)は排除。残る組み合わせは3通り、そのうち女が含まれてるのは2通りなので答えは2/3。
自分の思い込みを排して、べったり考えることが必要。

読解は点を取れるとぐんと1次突破が近くなる。ワシなんかそれプラス単語だけである。

読解で点が取れないとお嘆きの貴兄(貴女)に。点数が取れないのは英語力の不足だと思い勝ちだけど、案外そういう部分が大きいと思う。TOEIC765点でも英検1級受かったワシがいうから、むしろ説得力がありそうな気がするのだが・・・。

英検は英語力のひとつの指針ではあっても、英語力を担保してくれるものではない。しかし厳然として資格試験なんだから、

「取ったもんがち」
でもある。このエントリが少しでもチャレンジャーの一助となれば・・・。
posted by デンスケ at 23:19| Comment(8) | 役に立つのか立たないのか英検関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月17日

単語の憶え方(For Men)

きょうは会社でちとありまして。ムカムカしてるんだけど、まあそういうのも給料のうち。しゃあないな、というくらいには大人であるつもり(50歳過ぎてナニをいうておる(笑)だな)であっても・・・。

身内である上司に背中から撃たれるのは納得いかんぞ。ええかげんにせえ。たいがい評判の悪い人なんでキレてやろか?思ったけど、他の上司に迷惑かかってもいかんのでガンガン言い返しただけ(笑)で黙ってた。リーマン生活も長いと、ハイハイ上司にゴマすってるだけでは「へたれ」と思われるのが関の山で、タイミングをみはからってカウンターも打たないと自分が潰れるし、部下もシンドイ。

「奴らも狡いが、俺はもっと狡い」(アラン・シリトー「長距離走者の孤独」より)でいかんとアキマセンな。

さて、唐突ですが単語の憶え方です。ワシは単語に弱い。というか単語集に弱い。でも英検1級単語の得点は20点、22点でまあまあ悪くはないほうだろうと思う。英検1級というと「単語勝負」みたいに思われてる部分が多々あるような。で、単語集への挑戦、ってパターンが多いと思う。

それはそのとおりであって、単語で得点できるとデカいもんな。ワシが単語集苦手だったのは、あたかもツルッとした壁をフリークライミングで登れ、といわれてるみたいでどうにも苦手だったからだ。まあ得意な人ってのはいないと思うけど。しかしそこを根性で、あるいはいろいろ工夫を考えて克服しないとどうにもならない。

根性があるひとはいいけど、ワシは明らかに後者で、根性なしなのわかってたもん。ツルッとした壁を登れないのはとっかかりがないからであって、何かしらあればずいぶんラクである。なければ、作るのだ。語呂合わせでもなんでも、憶えたモン勝ちである。

1.単語と仲良くするのは、やはり単語と「知り合い」になることであるとワシは思う。

いきなり、「あなたと付き合いたいと思います」というてもよほどのイケメン(=超絶記憶力)でないかぎり無理であろう。そのへんはよおおおく(シツコイ)思い知らされた。ましてや、「英検1級受かりたいので、別に好きでもないですけど」なんて下心が見えてるとなおさら、仲良くはできない。

「好きです、好きです、好きです、ヨシコさ〜〜〜ん!!」だけでは芸無しである。古っ。いったい何人わかるのか。

まずは、顔見知りになること。

「おや」
「え?」
「どこかで・・・会ったような気がするけど。あ、先日のDailyYomiuriの記事だ」
「え、憶えてませんけど・・・」
「いや、わたしはお会いしたこと、はっきり憶えてますよ。上のほうのパラグラフに出ていて、お知り合いになりたくていちおう辞書もひきましたが記憶力が悪くて。失礼いたしました」
「あら、光栄ですわ(と頬を赤らめる)」

と(理想的には)こういう経過をたどる。実際にはもっと紆余曲折を経て、なんどもなんどもすれ違いながら結ばれるのが通常であろうけど、基本パターンとして。

2.会っていきなり炎が燃え上がって憶えられるっつうこともあるだろう。そこでは愛欲に溺れずクールに次の単語に移行するのがコツである。こういう単語は追いかけるものではない。適宜遊んでやればついてくるもんだと思う。なんといっても冷酷非情であっても単語に裁判所に訴えられることはないからな。安心しなさい。

3.で。相性の悪い単語ってのがある。たいして難しそうなのでもないのに、なんか憶えられない。ワシの場合でいえば、loomとかindulgeとか。何回辞書引いたか。そのたびにムカツクのだけど、相性というのはどうにもならん。しかし、いっけんとっつき悪そうな単語でも、ちょっと見方が変わる、たとえば笑顔のときとかではガラっと印象が変わるときもある。loomではアカンけど、looming anxietyならあっさりいけたり。

それでもダメなら、あっさりあきらめるのがコツ。「猫と女は呼ぶと逃げる」というが、単語も加えていいと思う。野暮天はいけませんやな、ダンナ。コツコツ英文読んでたら、そのうち向こうから寄ってきますよ。イヨッ男前!!

4.あと重要なのはだな。いかに本命があったところで、その単語ばかり追いかけて周りをおろそかにしてると悪評が立ち、本命の単語にフラれちゃう危険性がある。まんべんなく愛想を振りまくのが大事だ。collocationって奴です。さすれば、周りのほうから助けが出るかもしれない。ワシはこの分野は(英語の話だ)ワリカシ得意だった。なんせイケメンちゃうからな。地道な、いっけんムダとも思える努力が大切です。

5.それと、相手の性格を見定める必要がありますな。mal-が頭についてたら、あ、コイツは根性悪の単語やなとか。「ひとは見た目に寄らない」ってのは「ひとは見た目による」という無意識の常識あるいは偏見を戒めるためにあるので、単語に対してはそんな遠慮はいらない。どんどん語根を調べましょう。

6.いきなり街角でナンパするってのは難しい。ましてや1級単語はそんなにホイホイついてこない。しかし、英字新聞やPBを読んでるとびっくりするくらいよく出てくる。あれですな、都会に行くとそこらじゅう美人だらけで仰天する田舎の学生みたいなもんです。ときどき、conjunctivitisとかいった、おっこれはというような単語を見かけ、追いかけていくと「結膜炎」だったりでガッカリすることもあるけど、それもまた勉強であります。


まあなんというか、各自奮励努力されたいつうとこで。なんのヒントにもなってないね(笑)。



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posted by デンスケ at 22:29| Comment(8) | 役に立つのか立たないのか英検関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月10日

ペーパーバックを読む〜英検1級対策

ワシは通勤時間の暇つぶしにPBを読み始め、なんか知らんが幸運に恵まれ1級取れた「丸儲け」的なタイプであるのは卑下自慢っぽく聞こえるまで書いてるのだけど、実際そのとおり。「芸は身を助く」ぽいかんじであります。勉強はしたデ。いっぱい読んだもん。ただし、あんまりツラクなかっただけで、これは幸運でした。

PBを読み始めたのは2006年の最初くらいから。2年経って準1受けてみようかなと思い、これは特に問題なく通過(2007-3)。で、そこで1級を受けてみるかと思い、前に書いたように英字新聞やら読み始め1年後に1級受検。1点差で1次敗退。次回(2009-1)で1次合格、2009-3で2次通過したわけで、丸4年かかりました。準1受かるまではPB読んでただけ。リスニングなんかまったくしなかった。ここまでで読んだ冊数は多分50冊くらいですかね。1級1次受かるまでにはもう25冊くらいは読んだかな。

準1受かるまでは月2冊ペースで1級1次までもほぼ同じなんだけど、準1以後は英字新聞やpodcastのリスニングが入ってきたし。2008年は1週1冊ペースで読んでました。それだけ読むのが早くなったんだろうね。

で。PBが英検1級にとってどうかというと・・・「十分条件ではあっても必要条件でない」でしょうね。英字新聞読まずに1級取ったひとは想像しにくいが、PB読まずに取ったひとは多いような気がする。(ここでいうPBはフィクションやら「読物」の類を指します。)

それじゃPBは役に立たないかというと、絶対にそんなことはない。ただ、短期的な即効性はないでしょうね。漢方薬みたいに、ジワジワ効いてくるというか体質改善に役立つかんじ。どっかのHPに「英検は新聞記事や評論が出ます。小説を読んでも役に立ちません」なんて書いてあって呆れたけど。たぶん、1級取ったひとが書いてるのだとしたら、PBを読んだことがないのだろう。

具体的に何がいいかというと、
・とにかく英文を読む絶対量が多いので、自然にコロケーションが身につく。
・知らない単語がでてこないほうが少ないので、未知単語が出てきても気にしなくなる。それでも何度もでてくるのは見覚えがあるので、引いてみたら1級単語だった、つうのが実に多い。
・小説好きだととにかく楽しい。苦にならないのに英語を吸収できる。
ええことだらけです。手っ取り早い結果を求めるのでなければ。

たとえば、近所の中高生に「国語が苦手で」なんて相談されたらどうするかね。たぶん、「本や新聞を読みなさい」と答えるのでは。「問題集をいっぱい解きなさい」っていうかな。これが英語だったら答えは逆転するだろう。なぜなら、日本での英語は試験を前提としているのが普通だからだ。

ワシが問題集を一切やらなかったのはこういう理由でアリます。あんまり試験のことは考えなかったし。その暇があれば、なんか読んでるほうが得策と判断したからだ。こういうちょっと極端なのはワシが特に英語に実利的な何かを求めてるというわけではなかったからだろう。なので、若いときには無理な話やったらやろな。これを「シルバー英語」というとります。

でも、「瞬間英作文」のひともPBを読むのはいいことだといっておられるぞ。きっちり勉強してきたひとも、英文を丸呑みにする逞しい胃袋を作ればすごおく飛躍的に英語力を伸ばせるかも知れない。逆に自分みたいにラクチンな方法を選んだのはわかりやすく壁にぶつかってるわけで(笑)。

うまくいえないけど、なにか壁を(例えば英検1級)超えるのはちょっとした飛躍が必要なのだろう。小学校のとき、跳び箱ありましたよね。なかなか自分の力だけで飛び越えるのは難しい。助走や、踏み切り板を蹴るタイミング、リズムよく手をつくとかすれば実は簡単だったり。

PBを読むのは、その助走やタイミングを整えてくれるものだと思う。楽しんで読めば、長期的には必ず力になると思うのですが・・・。
posted by デンスケ at 21:41| Comment(8) | 役に立つのか立たないのか英検関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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