2011年06月12日

Star Island / Carl Hiaasen

421p、読了。

Star Island by Carl Hiaasen.JPG

やっぱ小説は読みやすいね。ハイアセンのような手練のストーリーテラーではなおのこと。

ハイアセンといえば、奇人・変人が大暴れするオモシロ小説でありますが、この作品はそんなに変な人物は登場しない。まあ比較の問題であって、みんなおかしいといえばおかしい。

わがまま放題の22歳のポップ・スター、Cherry Pye。ドラッグとアルコール漬け、おまけに頭も軽けりゃ尻も軽い。Cherryを追いかけるパパラッツォ、Claude。オーバードーズで救急車の出動騒ぎ、スクープだと張り切って写真を撮ったら、それはCherryのstand-in、女優の卵のAnnだった・・・。

ここにおなじみSkinkが絡んでくるわけだけども、従来のようなフロリダの自然破壊を告発するような箇所はほとんどない。Skinkも作中で年齢を重ねているようで活躍もいささかおとなしい。

ワシはなかなか面白いと思ったけど、他の人はどうだろう。これはミステリではないな。だって一人も死なないんだもん。(あ、最後のほうでウニをパンツに入れられてラグビーボールくらいに腫上がったつう脇役が殺されてたけど、本筋には関係なし)

ハイアセンは、長編はほぼ全部邦訳されてるはずだけど、前2作以外は絶版。このミスなんかでも上位に来てるけど、これ翻訳されるのかな?スキンクものなので、前のを読んでないとよくわからないんじゃないんかいなと思う。ワシはPBでせっせと読んだ。どれも面白い。

Recklessなスターっていえばリンジー・ローハンとかが有名ですが、実名で小説中にも出てくる。アメリカの映画・TV、ポップシーンに興味があるひとなら面白いんじゃないかな。

しかし一昨年だったかの酒井法子の覚醒剤騒ぎ、ありゃいったいなんだったのかな。もうなんだかPublic Enemny No.1ってかんじで。そりゃ確かに覚醒剤やるのは悪いことだけど、なんかもう人に非ず、っていうような報道でしたね。人に夢を与える芸能人が、んなことやっていいのかってかんじで。むしろ、華やかであるからこそドラッグを決めたりするんじゃないかな〜と思う。キース・リチャーズもいってたように、セレブリティの娯楽じゃないの(笑)。「いいブツでないと、とっくに死んでた」らしいから一般人は近づかないほうがええな。だいいち、お金続きませんで。

PBを少し読んだひとならわかるだろうけど、罵りや汚い言葉ってのがふんだんに出てくる。英語におけるswearingってのは確かに文化の一種じゃないのかな。ボディガードにひょっとしてretardじゃねえの?っていわれたCherry Pyeの喋り方が面白い。やたらawesomeやらfabulousを連発、like〜を接続詞のように使っていて、しまいに使ったら電気棒でおしおきされちゃうんだけどね。あんまりlikeとかkind ofを使うとカシコク見えないのかもね。気をつけようね。日本語でも、「〜ね、〜ね」を連発するとかしこそうに見えないもんねっ。

なんかで読んだけど、形容詞や副詞使うのでも男性の場合はveryくらいでとどめておくのが無難らしい。
やたら沢山連発すると、gayに間違えられるんだそうな。soもあんまりいわないほうがええらしいな。
sooooooo gooood!!なんちゅうのはアカンねやろな。

これでことし12冊目。今月中にもう2冊読んだら、年間目標の20冊まであと6冊。実際は2冊読んだの忘れてたので、いざとなればそれを計上(笑)。後半は月1冊くらいにして、新聞を重点的に読み、英訳にも力を入れたいところである。

このあいだに通訳案内士試験も入ってくるんだから、ホンマにできるんかいな?っつうギモンは湧くが(汗)。
posted by デンスケ at 11:48| Comment(8) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月04日

Life / Keith Richards 〜6月は英語学習強化月間です〜

547p、読了。

Life.jpg

タイトルに「6月は英語学習強化月間です」とつけたのは、「ちっとは勉強しーや」という大阪の主婦さんのお叱りをいただいたからだ。英語の先生におこられた。反省、そして決意の表れであります。6月中のタイトルには折を見てつけていくつもり。

さて、ことしになってPatti Smith、Eric Claptonとミュージシャンの自伝を読んでこの本で3冊目。いよいよロック界のicon、キース・リチャーズの話題の自伝であります。"with James Fox"とあるので、口述筆記したのか。その割に、かなり難しめの単語が多かったような。調べた履歴を見ると、ransack, emphysema,estrange,milieu,beau,forte,philander,bimbo などなど。

ロック界ではおよそ「知性派」のイメージのないキースだけど、難しい単語知ってるんだなあ、と感心。などとムチャクチャ失礼な感想だけど、Claptonのはこんなに出てこなかったし。キースのイメージだと、どうしても"Sex, Drug & Rock'n roll"だもんな。別に粗野な表現はなくて、ちょっとひねった言い回しも多い。

とまあ、かなり苦労したわけですがそのワリに・・・という印象。キースやStonesに関してはかなり耳年増になってるわけで、知ってるエピソードも多いし。ワシの読みたいのはやはり本当の裏話というか、ミック・ジャガーやらブライアン・ジョーンズとの関係、他のミュージシャンへの評価とかなんだけど、案外あっさりした記述だった。「オルタモントの悲劇」(サンフランシスコでのフリーコンサートで演奏中のストーンズの面前でハイになった黒人青年が警備に当たったヘルス・エンジェルズに刺殺された事件。同年の「シャロン・テート惨殺事件」と並び、60年代ヒッピームーブメントの終焉を告げた重要な意味を持つ)あたりも淡々とした描写。もう歳なんで忘れたのかもしれないね(笑)。



ま、ちょこちょこ「本当はこうだったんだよ」ってのもありますけどね。ジャマイカに住んでたころ、キース不在中に妻のアニタ・パレンバーグが逮捕され刑務所で輪姦された、つう伝説がありますが「んなことはなかったよ」でオワリでした。

ワシのストーンズへの関心は、やはりミック・テイラーがバンドを辞めるまでのころまでなんだけど、この本でも"Exile on Main Street"製作のエピソードはかなり紙数を割いて書かれている。やはりキースのなかでも特別重要な位置を占めるアルバムなんだろな。他の各アルバムの製作については、ごく簡単に触れているだけだから、そのことがよくわかる。あとは5弦ギター(オープンGチューニングにして、ミュートすることの多い1弦はどうせいらないから、エイヤっと外した)のこともかなりご自慢のようだ。

Exile on Main Streetの頃のビデオクリップ。1972USツアーのころか?


なかなか興味深かったのは、"Jagger-Richard"のソングライティング方法で、だいたいキースがリフの部分を作って残りをミックが仕上げる、ちゅうのが多かったらしい。ビートルズはジョンとポールはごく初期を除き、別々に作ってたらしいけど。もっとも"Exile on Main Street"以降はキースは深刻なジャンキー(ヘロイン中毒)になってしまってそれどころではなく、各自で作るようになったっぽい。

あと、「70年代、次に死ぬロックスター予想」ダントツの1位だったキースが生き延びてるのは、ヘロインにせよコカインにせよ最上級のを使っていたかららしい。そいや、昔のロックスターってジャンキー多いけどけっこうシブトク生き延びてるもんな。ストリートのジャンキーは悲惨なもんなんだろうなあ。

ミックの悪口が書いてあるって話題になったけど、別にいままでもよくメディアで見かけた話が多く、へえっというのはないな。むしろ、80年代以降すべてをとりしきろうとしたミックに対する反発つうのが大きいんだろう。ミックは「自伝なんか書くつもりないよ」ってるが、実際キースと、テイラーの後釜のロン・ウッドも大概なジャンキーだったんで「んなもんやってられっかよ、俺が仕切ってなきゃとっくに解散だぜ」つうところはあるだろね。

"Exile on Main Street"以降の話はどうも散漫な印象で面白くなかったので、適宜飛ばし読み。しかしキースはバンドマンとしての意識が非常に強く、また友人とかも大事にするタイプに見えるな。それは「一人っ子」ということで非常に「人恋しい」性格なんじゃないのかな?と一人っ子のワシは思うわけです。

これでことし何冊目かな。11冊か。実際はもう2冊読んでることを思い出したけど、まあええか(笑)。

Star Island by Carl Hiaasen.JPG Sunset-Park.jpg thehangingtree.jpg


帰りに三宮のジュンク堂に寄ったら、Carl Hiaasen"Star Island"、Paul Auster"Sunset Park"おいてあったので即ゲット。これを「強化月間中」に読んでしまおう。家に帰ったら、買ったきりで忘れてたBryan Grueley"The Hanging Tree"があることも思い出した。こいつも読んでしまおう。なんうっても「強化月間」やからね(笑)。勉強はこれでいい?大阪の主婦さん(笑)。
posted by デンスケ at 05:45| Comment(8) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月14日

Freedom / Jonathan Franzen

562p、読了(といえるのか)。

jonathan-franzen-freedom.jpg

昨年、アメリカでもっとも話題になったとかいう小説。
アメリカ北中部の街ミネアポリスのミドルクラスのカップルが主人公。生真面目でほとんど堅物といっていいWalter、元大学バスケットボールの優秀な選手できわめて競争心が強いがいまは専業主婦として二人の子供の母親のPatty。いささか下の息子、Joeyに構いすぎるのか優等生の姉JessicaはPattyと距離を置いている。

ごく普通のミドルクラスの家庭だけど、Joeyが父のWalterのコントロールと母Pattyの過干渉に反抗。あまり評判のよろしくないWhite-Trashの隣人、モナハン家に転がり込んでそこの娘、Carolとねんごろに。ここから一家の危機が始まるのだけれどー。

長い長い小説のわりにストーリー自体は単純。半分くらいまではなんとかがんばったけど、あまりにもストーリーが動かないのとしつこい描写にうんざりして後半は飛ばし読み。なんてのかな。小説のつくりとしても視点が複数人から描かれるから、統一性がないような。

アメリカで評論家に絶賛されたっていうけどなんだかな〜。アメリカ人が読んだら面白いのか?そのへんを差し引いたとしても冗長にすぎる気がするんだけど。ストーリーが少しも面白くなかったし。今のアメリカが抱えている問題を鋭く反映してる、つうけどそれでは時代が過ぎればあっという間に陳腐なものとなってしまうだろう。あれだけ高く評価されてるのだから、なにかしら普遍的なものがあるんだろうとがんばって読んでみたんだけど、ダメでした。

米amazonの評価を念のため見てみたけど、評価分かれてるな〜。「プロットがめちゃくちゃで当惑する」ってコメントがあって、まさしくワシが思ってたのと一緒でちょっと安心しました。細部で全体を構成しているような作品だと思う。その細部に耐えられないのと(これは作者の責任ではないけど)ワシの英語力のなさがあいまってなんともツライ作品でした。アメリカ人のメンタリティに詳しくて英語力あるひとなら、とてつもなく面白いのかもね。

現代文学の読み手として、ワシはなにか欠けたものがあるのとかなり凹んだ。これは英語力だけの問題ではない。ストーリー、つまんないんだもん。読み終わるや否や、PBが発売されたばかりのKeith Richards "Life"をamazonでクリックしちまっただよ。

Life.jpg

ワシがPBを読んでるのはまず第一に楽しみのため、英語力向上は結果としてついてくりゃいいやと思ってるんで面白くなければすぐに放り出すんだけど、珍しくがんばって読んだだけに落胆が大きい。やっぱり食事といっしょでおいしく頂いてこそ身になると思うんだけどな〜。

これでことし10冊。月2冊は堅持しとるの(笑)。キースの自伝、楽しみやわあ。Audio Bookもあって、ジョニーディップが朗読してるんだとか。

posted by デンスケ at 22:04| Comment(4) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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