2011年04月29日

第2回国宝IWGP

日曜日に引き続き、精力的に朝から国宝を見学しにでかけたワシである。

今回のターゲットは、法隆寺エリアである。奈良時代よりさらに時代が遡る飛鳥時代の創建だ。法隆寺といえば、聖徳太子。聖徳太子といえば、いまだにうわずって、い、一万円札とか叫んでしまう。「聖徳太子」が一万円札の隠語だったのはもう四半世紀も前のことかいなと。ワシは50過ぎだから、人生の半分くらいは聖徳太子=高額紙幣だったわけだ。さすがに千円札は「伊藤博文」といってしまうが。

聖徳太子に関する基本テキストは、10年ほど前に読んだ山岸涼子「日出処の天子」であります。
hiiduru.jpg
このあと太子に興味を持って、「聖徳太子の謎」とかいう本を読んだりしたけど「日出処の天子」のインパクトには及びまへんな〜。このマンガのあとがきで山岸涼子×梅原猛氏との対談を読み、梅原氏の著作を読んでかなりあっさり挫折した記憶アリ。

さて。朝起きてメシも食わずに阪神電車に飛び乗った。朝、混まないうちに見てきてやろうという頭脳的作戦である。しかしすぐに腹へって阪神尼崎で「そばモーニング」(ワカメそば+おにぎり1個、350円)食べちまっただよ。写真はうどんやけど。
sobamorning.jpg

大阪市内、河内地方をつっきって生駒山のトンネルを越えれば奈良県。写真は生駒山山麓から大阪方面。
大昔、このへんは湖(汽水湖)だったらしい。上町台地(大阪城やら難波宮とかがあったとこ、この写真では2つ高層ビルが見えるへん)が半島のように突き出ていたとか。この河内湖と大阪湾をつなぐ運河を作ったのが仁徳帝で、その名残がいまの「堀江」という地名にあるのだ。
osakaheiya.jpg

法隆寺はJRが近くて、近鉄はややアプローチしにくい。しかたないので、生駒で乗り換え、近鉄王寺まで。そこでJRに乗り換え一駅で「法隆寺」駅である。しかし駅から法隆寺までけっこう歩くのよね。徒歩で15分、やっとこさ法隆寺南門に到着。しかしここで門をくぐらず、西方向に400m。

fjinokikofun.jpg

藤ノ木古墳。金製の馬具やらが80年代に出土して話題になったとこ。ちっこい円墳である。誰が被葬者かわかっておらず、一説には蘇我馬子に弑逆された崇峻天皇(聖徳太子の父、用命天皇の異母弟。次の天皇は推古天皇)ではないかといわれてるけど、埋葬推定の時代が一世紀くらい合いませんがな。ひょっとして、山背大兄王(太子の息子。蘇我入鹿に滅ぼされ太子の血筋は滅亡した)だったりして。ひっそりしたとこだ。

horyuji2.jpg

法隆寺に戻り、南門をくぐる。アメリカ人とおぼしき3人組がいた。
horyuji3.jpg

ボブ・リチャード・アンディの3人だ。訊いたわけじゃないけど、どうせそんなところだと命名した。ボブはイケメンサングラス。リチャードはブロンド長髪、芸術家タイプ。アンディはでぶっちょ。おじいちゃんのガイドがついていたけど、英語で話してた。ガイドは「斑鳩町ボランティア」らしくて、腕章していた。頼めば、誰でもただで案内してもらえるみたいだとあとで判明。「英語が喋れるボランティア」か「通訳ガイド資格」持ちなんかはわからなかったけど、こんなひといたらそら通訳ガイドも商売になりまへんな〜。

で、何を喋ってるのか聞き耳野郎になってたら。
ガイド "What kind of things are you interested in? Say, architectures, or wooden buildings..."
リチャード "mmmm...General atmosphere? I guess."
とか会話してた。ボブはふんふんうなづいてたけど、アンディは落ち着きなくキョロキョロしてた。ここまではお金かからない。

horyuji7.jpg
金堂や五重塔のとこに入ると拝観料がいる。薬師寺もそうだったけど、スコーンとした空間にあるから、広く見えるのね。薬師寺は実際、とんでもなく広かったけど。五重塔はいちばん下のトコを外から覗けるだけ。粘土で作った小さな仏さんがいっぱいあった。

金堂内薬師如来。
syakasanzon.jpg

で、金堂。またもや暗くてわからん。しかし壁画はちょっと心動いたなあ。ほとんどが焼けちゃったので、再現したものだとか。金堂の中で3人組にまたもや遭遇したけど、相変わらずでぶっちょのアンディはよそ見してる。あんまり興味ないのかな。まあ、3人いたらひとりはそうなるのかな。金堂に竜の装飾があった。
horyuji9.jpg

金堂・塔・講堂を取り囲むように回廊がある。モノの本に、「エンタシス」とあるけど、なるほど真ん中部分が太い。
horyuji8.jpg

中心部分を出ても、まだまだ国宝だらけである。いちいち見てられないので、写真だけ。
horyuji10.jpg
horyuji11.jpg
すんごく広い・・・。
horyuji12.jpg
途中、収蔵品の博物館がある。ここは「玉虫厨子」が収められてるけど、実物は真っ黒けでナニがナンヤラ。
yumetagae.jpg

kudara.jpg
有名な国宝、夢違え観音、百済観音もあるけど、相変わらず仏像にはピンとこないワシである。

horyuji13.jpg
てくてく東に歩いて夢殿。聖徳太子が中に篭って、雨を呼んだ建物だったな。と、それは「日出処〜」やないか。実際は、もっと年代が下る奈良時代のものだとか。「秘仏公開」中とかで本尊が見られたけどそんなたいしたもんじゃ。どっちかいうたら、ワシは若いお姉ちゃんの秘仏を・・・こらこら。何をいいだすかわからんオッサンだ。忘れてください。

夢殿の横に、「中宮寺」がひっついてる。別料金で500円。
tyuguji.jpg

ここは「弥勒菩薩半跏思惟像」と「天寿国繍帳」がなけりゃさっさとパスするとこだ。
hankasiyui.jpg

tenjukoku.jpg
「半跏思惟像」はさすがに立派。500円取るだけあるな。(←セコイ奴)京都の広隆寺のも有名だけど、区別は右手。「ゼニやで」とはっきり丸を作ってるのが広隆寺のだ。

「天寿国繍帳」はレプリカ、建物は近年の建築。ここは尼寺で、皇族や貴族の女子が門跡を務めてきたのだとか。

メシ食った後、バスに乗って近鉄筒井駅まで。1時過ぎ。奈良の国立博物館にでも行こうかなと思ってたら、乗り換えの西大寺で「平城京天平祭」の案内人がプラカード持ってた。徒歩10分と書いてあったので行ってみることにしたが、10分ではとてもつかんぞ。たっぷり歩いてようやく会場。平城京跡ってのはなんにもないひろっぱだ。
heijokyo1.jpg
朱雀門とか太極殿とかが再建されてる。敷地内を近鉄の線路が横切ってるのはワイルドだ。
heijokyo4.jpg

「平城京天平祭」ってのは出店が出てるだけで別にヤクタイもないもんだった。
heijokyo2.jpg

さすがに歩きつかれて西大寺から帰りました。小一時間で家に着いた。近いな〜。さすがに直通の威力を感じたしだい。朝からハイキングかウォーキングのジジババをたくさん見たけど、ワシも年寄ったらヨメハンと行きたいもんだ。しかしヨメハンは股関節が弱いのであんまり歩けないという弱点があり、少し寂しい。それ以前に、ワシといきたいかどうかも疑問でありますが。

ああ、歩きつかれた〜。
chibi.jpg
posted by デンスケ at 21:45| Comment(4) | 通訳案内士試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すご。精力的に「実地学習」やってるう。
画像UP、参考になりました。ありがとうございます(ぺこり)
アンカーソング兄さんにも「日いずるところの天子」読んだら?と言われているのですが。。。

奈良って遠いイメージあるけど電車でいくと近いのね〜。。。僕ちゃんつれていつか世界遺産をと計画中なのだがな。五重塔をバックに写真を(笑)

ぜーんぶ読んで見て、一番心にのこっているのは
「勝手に名前つけた外国人三人組」だったりするけど(爆)

その日本人ガイドボランティアって言う人がどういう語学力でどういう経緯でボランティアやってるかも気になったよね。。。
昨日はさすがに「まずい」と思い、中学受験用の要点整理「歴史人物、資料」をみたで。。江戸まで。。
あ、もうこんな時間。
今日僕ちゃんリハビリやねん。

ほなまたな〜!!!!ありがとう!!!お世話になります〜。
Posted by 大阪の主婦 at 2011年04月30日 09:16
こんにちわ、大阪の主婦さん。

高野山にしようか思ったけど、まだちょっと寒いかなと思い斑鳩にしました。ワシは奈良が好きやねん。だいたい行ったな〜。明日香も、山辺の道も。行ってないのは吉野くらいやな。

それぞれの古刹もええけど、なによりスケールの大きさに圧倒されるな。これは行かんとわからんな。しかし仏像はなにをみても一緒にしか見えん・・・。拝んではるひとおってやけど、ようかんがえたら「拝む」もんやもんな。そういう発想がない(笑)。

あ、なんでイスラム教圏に絵画や彫刻ないか知ってるか。「偶像崇拝」を禁じてるからやねん。「アラー」の絵ってないやろ。そやから絨毯とか抽象的な模様が発達してん。ユダヤ教も偶像崇拝禁止やな。

ガイドさん、おじいちゃんやったけど大したもんやったで。金堂の中で飛鳥時代の仏増の特徴を流暢に説明してはったわ。英語力そのものより、知識に圧倒されたな・・・。アンディは聞いてなかったけど(笑)。

もうひとり、中年女性の外国人を案内してるおばちゃんガイドもおった。こっちはフレンドリーに笑い合ってたな。詳しい説明より雰囲気を楽しんでください、てかんじやった。世の東西を問わず、男女で興味の方向が違うんやろな〜と思ったしだい。

感心してたんやけど、ようかんがえたら通訳ガイドってまさしくそういう仕事するわけで、なんか自分にそんなんでけるんかいなと思ったら、ちょっと暗雲が立ち込めた(笑)。

ガイド資格保持者のきんちゃんやanchorsongさんはどんな案内するんやろな〜。

これから"Tokyo Year Zero"の残りを読み終えてしまうわ。ほんじゃね。

Posted by でんすけ at 2011年04月30日 13:08
こんにちは、デンスケさん。

いや、こういう土地に近いところにお住まいなのは羨ましすぎます。もう出てくるとこが、どこもすごすぎ。札樽で日帰り圏となると、開拓記念館やら、あとは小樽に行って札樽軟石と札樽硬石の違いが分かるかとカミさんに薀蓄垂れて嫌がられるのがせいぜいでしょうか…。

記事にもあるように、大体がこういう土地に行くと専門のボランティアガイドとかがいてプロでもそこは任せちゃうようです。一度開拓の村でそういうボランティアに
oh your English is good
って言ったら、いきり立った様に話しだしておかしかったです。お前に褒められたくないわいと屈辱に感じたんでしょうね、きっと(笑)。それもそのはず当時は二級しか持ってませんでしたから(爆死)。

今もいっつもヘドモドしてますけど、遠目には流暢に見えるようです。どっちかというと英国人のが変な英語に慣れてるようです。アメリカ人はどうもそれを笑う傾向があるみたいに感じられますね(ニューヨーカーは怒りだしますw)。ボブ、リチャード、アンディ笑いました^^

この春に両親と京都に遊びに行くはずだったんですが、なんとなく延期になってしまいました。それが実現してればよい刺激になったんでしょうが、残念です…。仮定法過去完了

デンスケさんは連休まだまだたっぷりありそうですね。どうぞゆっくり過ごされて下さい。
Posted by Anchorsong at 2011年04月30日 14:24
こんにちわ、anchorsongさん。

法隆寺、薬師寺、唐招提寺なんてとこは超メジャーどころで自分たち関西人は子供の頃に遠足とかで行ったっきりっ、て人が案外多いんじゃないかと思います。改めて行ってみてそのスケールの大きさに圧倒されました。The place of which Japan should be proudですね。(正しい英語?)

3人組はいったいどういう組み合わせなのか不思議で、ゲイなんかいなと思いましたがアンディの存在がわからない(笑)。しかしこんなところで誰何されてるとはええ迷惑ですね(笑)。

京都は自分の場合へんに慣れすぎちゃってあまり興味が湧かないのですが、やはりいろいろ調べてみると「王城の地」ですね。しかし京都三大祭で見たことあるの祇園祭だけって。(見に行ったわけでなく、いやおうなしに目に入った。)

関西にいらっしゃるときは奈良もオススメですよ。なんつっても大して離れてませんし(笑)。

連休はどうされるのですか。自分は金欠でどうやって過ごしたもんかいな?と思案してます(笑)。
Posted by でんすけ at 2011年04月30日 17:10
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。