2011年06月22日

The Hanging Tree/Bryan Grueley

314p、読了。なかなか面白かったです。
thehangingtree.jpg

主人公、Gus Carpenterはアメリカ中北部の田舎町、Starvation Lakeのタウン誌記者。デトロイトの大手新聞社で大自動車メーカーの不正をスクープしたが、逆に職を失った過去を持つ。(ちょっと「ドラゴンタトゥー」に設定が似てるな)いまは故郷に都落ちし、子供の頃から親しんでいるアマチュア・ホッケーチームに所属しながら、鬱屈した日々を過ごしている。恋人は戸籍上は結婚している幼馴染の女性警官。と、ここまでは前作までの設定。

町が冬の嵐に襲われた朝、主人公のまたいとこので恋人の無二の親友、Gracieが町外れの大木で縊死しているのが発見された。首吊り自殺に見えたが、なぜそんな夜に、またどうやって?折りしも町は篤志家の寄付により新ホッケーリンクの建設計画に沸いていた。Gusは建設計画に疑問を持ち、記事を書いたがそのことで町の多くから敵意を抱かれている。Gracieの死は、故殺か、また建設計画との関連は・・・?

過去の事件を丹念に洗い直し現在の事件の真相が明らかになるという正統派のハードボイルド、つうんですかね。最後にちょっとしたヒネリがあるんだけど、プロットに無理があるんじゃないかな。ワシとしては無軌道で奔放な女性の哀しい過去ってのをもう少し描いて欲しかった。とちゅう、ちょっとだれたんだけど中盤に転回点を迎えてからは一気に読めました。

著者はジャーナリストってことで文章は丁寧だけど、ストーリー展開にやや難がある気がした。前作の「湖は飢えて煙る」よりは人物が刈り込まれていて読みやすかったですけどね。前作の原題は"Starvation Lake"なんだけど、「博士の異常な愛情」みたいな邦題のつけ方やの〜。前作はポケミスで翻訳されていて、けっこう評判いいみたいだ。

この作品は"A Starvation Lake Mystery"とされてるので、まだまだ続きがありそうだ。設定が1999年とされてるんで、徐々に現在の主人公を描いていく方向に行くのかな。前作を読んでないと設定や人間関係が分かりにくいので興味を持ったひとは前作から読んだほうがいいと思う。まだこの作品で2作目だから、まだまだ楽しめそうであります。と、まあ先物買いみたいなことも本好きの楽しみですね〜。

英文のムズカシさはフツー。固有名詞が説明なく出てくるのでちょっと分かりにくいかな。
これでことし13冊目。快調だけど時間をあせってるんで、読みが荒っぽくなってる気がする。次はAusterの新作かな。それを読み終えたら、さすがに案内士の準備を再開せんとアカンな。


このあいだカフェで読んでたら、電子辞書が壊れた。画面と本体部分をつなぐところが折れたのだ。瞬間接着剤とテープで補修し、事なきを得たがどうも接触が悪くなったらしくディスプレイが表示されない。叩くと点く。昔のTVかい。いちいち鬱陶しいし、寿命かと思い電子辞書見に行ったけどいいのがない。

PBを読むのにはリーダーズくらいがないと学習辞書では対応でけん。このへんを収録してるのは外国語専用モデルになってきて高いし、それはいいとしてもデカくて重い。いまのは小さく軽量で胸ポケットにも入るくらいで重宝していたのだ。気軽に持ち運びできるのが一大長所である。英検に受かるまで問題集や参考書をやらなかったワシとしては、唯一の武器みたいなもんで長年の「戦友」といった気がする。なので引退させてあげて大事にしたいんだけどなあ・・・。

音声機能もないしディスプレイもショボイけどPBを読むには必要十分。ってわけでなにかいいのがないかディスカウントショップあたりで物色中。う〜ん難しそう。
posted by デンスケ at 07:05| Comment(9) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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