2011年05月21日

歴史のテキスト

家永三郎「日本文化史」・井上清「日本の歴史(上)(中)(下)」(いずれも岩波新書」)、ブックオフの105円コーナーで発見、購入。4冊で420円。安。どっちも古い本だけど、特に前者は名著として名高いらしい。井上清氏っていうとワシが大学に入った時分は名だたる歴史家であったけど、マルクス主義史観ってことであんまり今日では省みられないのかな。まあそんなことはどうでもええんであって、読んで面白ければそれでいいのだ。

「超速の日本史」とかやさしく簡潔に書いてある参考書もいいけど、簡潔すぎて逆に流れがわからないつうところはあると思う。なんつうか、微妙なポイントが省略されるので知識の羅列っぽくなるのだ。ワシはこういうので憶えるのが超苦手である。例えばだな、平安末期に末法思想が流行し浄土志向が強くなった、つうことは書いてあってもそっから阿弥陀如来のことについては書かれてない。なんで阿弥陀如来かというと、「如来=仏陀の化身」の中にあって、阿弥陀如来は西方にいらっしゃるのだ。「西方浄土」ってワケで、浄土教系統は阿弥陀仏を信仰するんだとか。へ〜。と偉そうに書いたが、つい2、3日まえに仕入れた知識だ(汗)。

amida.jpg

しかしまあ、ここまで突っ込むと逆に理解しやすいな。ついでにいうと、「あみだくじ」ってのは線を引くので阿弥陀如来の後ろの線に似てるってことから来てるらしい。西方の反対は東方だけど、こっちは「薬師如来」なんだとか。「病気平癒」を叶えてくれる仏さんなので現世利益を追求する日本では「極楽往生」を叶えてくれる「阿弥陀如来」とならんで人気(っつうのか)があるらしい。奈良に行ったとき、やたら「薬師如来」像が多かったな。脇に日光・月光菩薩がいて、眷属の十二神将がくっついてる。

みうらじゅん・いとうせいこう「見仏記」をパラパラ読んでたら、ううむと唸るところがあった。
「俺、三十三間堂とか東寺に奈良の匂いを感じるんだよね」(みうらじゅん)
なぜかっつうと、京都は寺社は多いけれどあまり仏像は前面に出てこない。京都が仏像に関心がない。だいたいのひとが思い浮かべるイメージとして、京都は清水寺。奈良は大仏。三十三間堂や東寺は仏像のオンパレードであって、そのことをいってるのだ。確かに。つーことは、通訳案内士試験に出てくる仏像は奈良にあるのを押えておけばエエっつうことではないか。室生寺はどないやねん、とも思ったがよく考えれば奈良県だった。

エマニエル夫人.jpg

半跏像のポーズは「エマニエル夫人」に流用されたとか、釈迦三尊は「松竹芸能系お笑い」のルーツであるとかユニークな視点(つうのか)で憶えやすい。ワシのように仏像にどうしても興味が持てずどうしたもんやらと思ってる人間には都合がいい。オススメです。

法隆寺釈迦三尊像
法隆寺釈迦三尊像.jpeg


posted by デンスケ at 20:52| Comment(4) | 通訳案内士試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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