2011年04月22日

日本を舞台にしたPB

PB、手元に適当なのがなくなったので積読本の山から"Tokyo Year Zero / David Peace"をチョイス。

tokyoyearzero.jpg

50pくらい読んだ。終戦後の東京。終戦の日、軍事工場で女性の腐乱死体が発見された。そのちょうど一年後、全裸の女性死体がお寺で発見された。その少しそばには白骨化した女性の死体も・・・。終戦後の連続婦女暴行殺人、小平事件を扱っているらしい。

この作家は"Tokyo Trilogy"という三部作を構想していて、すでに出版されている第二部"Occupied City"は帝銀事件を扱っている。最終作は下山事件だとか。1967生まれ、イギリス出身で1994に東京に移住。もう16年以上日本にいて、英語忘れへんのかな。amazonの翻訳の評価とか見てると「太宰治みたいな文体」っていわれてたりするけど、英文での太宰の文がどんなのか想像しがたいのでなんともいえん。

繰り返されるTon-ton-ton...って文章とかかな。「トカトントン」って太宰治の小説あったな、そいえば。
文章の繰り返しが多くて、読みにくいけどワシはそんなのさっさとすっ飛ばすのであった。なので字がちっこいにもかかわらずペースがえらく早い。題材から容易に想像できるように、暗い作品だ。読み通せるかな。

よく海外ミステリとかで登場人物の名前が憶えられない、つうのがありますがアルファベット表記されると日本名も非常にわかりにくい。Minami、Fujita、Tominagaとか。固有名詞が出てくると人名なのか地名なのかちょっととまどう。いっそのことToyota、Honda、Suzuki、Kawasakiとかにしてくれりゃわかりやすいのに(笑)。

日本を舞台にした小説とかノンフィクションってのはやはり興味があってちょこちょこ買ったりするのだけど、読み通せたのがない。
・Robert Whiting "Tokyo Under World"
・Jake Adelstein "Tokyo Vice"
とか持ってるけど、どれもこれも暗黒社会を描いてるのはどういうわけだ(笑)。
なんていうのかな、Yakuzaというのに(特に在日の)欧米人は多大な興味があるんだろうか。そいえばレナード・シュナイダー(同志社の講師だった)も"The Yakuza"なんて映画の原作書いとるの〜。



なんつうかな、今回の地震とかでも賞賛された日本の規律社会というイメージとアンダーグラウンドな世界が同居してるという対比が興味を惹くんですかの。日本にあたりまえに生まれて育つと見えてこないのでしょうか。そいえば、ワシんちの最寄り駅前にもちっこいパチンコ屋があるんだけど、普通の住宅街にミニカジノがあるみたいなもんですの。平和に同居してるのが奇異に思えるのかもしれないね。

amazonで2冊ぽちっとしたから、そっちのほうを先に読むかもしれない。英語は相変わらず興味本位に放浪しているワシであります。(と、「きょうのワンコ」風にまとめてみた。)
posted by デンスケ at 07:40| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

The Wycherly Woman / Ross Macdonald

278p、読了。

wycherly.jpg

富豪の一人娘、フィービが失踪した。父親に依頼され調査を始めた私立探偵、リュウ・アーチャー。なぜか依頼人はその離婚した妻との接触に反対する。しかし、フィービが最後に目撃されたのは母親と一緒にいたところであった。調査を進めるうちに、次々と殺人が起こり・・・。

三大ハードボイルド作家のしんがり、ロス・マクドナルドであります。一般に三大ナントカっつうとひとつは思い出せないもんである。日本三景は松島・天橋立。あとなんだっけ。日本三大大仏は明らかに富山の高岡大仏が無名。日本三大私学といえば、慶応・早稲田は誰でも答えられるけどあとイッコはなかなか出ない。上智?日大?へたすりゃ国際基督教大なんてどこからそんなマイナーなんが出てくるんだよと、忘れられたもういっこの大学出身は思うわけです。

話が逸れた。ハードボイルド界の同志社、ロスマクだな。

この本はもう30年以上前に翻訳で読んだ。一般にロス・マクドナルドの最高傑作というと「さむけ」かこの作品が挙げられるんでしょうな。「さむけ」もそれくらい昔に読んで、あまりにも印象が鮮烈だったので「ウィチャリー家の女」の印象が薄くなりすっかりプロットとか忘れてたんだけど、途中で思い出した。つうか、基本的に同じ設定ですなあ。

それでもやはり面白い作品には違いないですね。律儀に伏線を回収していってがっちりとした作り。ロスマクはチャンドラーの後継者としてよく比較されるけど、チャンドラーが多分にそのときのノリでストーリーを展開しいくジャズっぽいかんじだとすれば、ロスマクは調性と構成を重視するクラシック音楽かな。
と、クラシックはまるっきり知らないクセに知った口を叩いてみたり。

ロスマクはワシがもっとも多く作品を読んだ作家だと思う。長編の翻訳は全部読んでるハズ。後期の作品はどれもおんなじ、つう評価もあって、まあ確かにそうともいえそう。なんでそんなにハマったのかかんがえてみたら、ロスマクの作品の多くを手がけてる小笠原豊樹氏の訳業によるところが大きい気がする。

チャンドラーの清水俊二氏はチャンドラー節の気の利いた翻訳を世に広めたし、稲葉明雄氏の「幻の女」の名訳も有名。しかるに小笠原豊樹氏のロスマクは原作自体がやや派手さにかけるせいか、そこまで有名ではないんだろうな。ワシは原作の雰囲気をかなり忠実に伝えてるなあ、と原書を読んで改めて感服いたしました。しかし主人公リュウ・アーチャーのイメージが記憶とビミョーに異なるのですね。翻訳よりやや攻撃的なかんじ。このへんは感じ方に個人差があるだろうし、ワシの英語力も怪しいもんだから、あんまり本気にせんとって欲しいな、と思いますが。

さて、原作だけど非常に読みやすい英語。簡明、ってかんじ。もうロスマクを読むひともすっかり少なくなっちゃっただろうけど、チャンドラーとは違った意味で名文家だなあと思う。(ワシはチャンドラーは「プレイバック」以外、長編は原書で読み直した。「長いお別れ」ってそんないい作品か、「大いなる眠り」のほうが数段いいやん、と改めて自分の評価を再確認した。案外「「高い窓」っていい作品だなとも思いました。)

ロスマクは文章が非常に読みやすく、誠実な作風なのでクラシック・ミステリとして再評価が進まないかなあ。ワシ個人としてはクリスティとかより格段にいいと思うけど、ワシはいわゆるフダニイットが大嫌いなので偏見入ってるし(笑)。でもまあ、英語の学習用としても本当にいいアイテムだと思いますよ〜。
posted by デンスケ at 21:56| Comment(7) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月17日

ヨレヨレな日々

ようやくインフルが軽癒したかと思ったら、また土日に少し発熱。洟も水っぽくなってきて、なんだか冴えんな〜。ま、熱が出るのは「身体が緩む」んでええことらしいけど。しかし37.5度くらいの中途半端な発熱では寝込むわけでなし、動くとすぐ熱が上がるので始末に終えんです。

英語学習は停滞中。新聞は読む気になれず、小説に逃避中。Ross MacDonaldの"The Wycherly Woman"を150pほど。300pくらいなので半分弱ですか。范文雀。「マグマ大使」のモルですな。古う。しかしなんで特撮系のヒロインってセクシー系女優が多いのか。「ウルトラマン」のアンヌ隊員のひし美ゆり子も後年気前よく脱いでるのを見て気絶しそうになったな。

ま、ワシが気絶してもどうでもええんだが・・・。

「こだまですか」というCMを見るたび「いいえ、ひびきです」とツッコミ入れたくなるのは関西限定か。

それはともかく。コダマつながりで、児玉清さんが「アタック25」の収録を2回連続欠場したとかで心配です。もう77か78ってことだし、最近はさすがに痩せたとか疲れが見えるんだとか。

「アタック25」は朝日放送製作なので収録を見に行ったことがある。12〜13年前だったかな、会社の若い女の子が出るつうので行ったのだ。京大の法学部出たカシコイ子だった。なぜかしらうちの会社は京大卒がそこそこいる。ウチの会社では間違いなく、今出川より多いな。関西人は京大出と聞くと「へえ、カシコイんですね」で終わってしまうけど、東大出と聞くと無条件に「ほ〜」というらしい。田辺聖子さんが書いてたんだけど、けっこう当たってるような。ま、今出川より少しカシコイ程度ではね(笑)。

収録はけっこうインテリっぽいイメージの児玉さんが意外とリアクションが大きくて面白かったな。
逆転がかかった場面で「ふん!」とシコを踏んで、間違えた回答でずっこけてたのをよく憶えてる。
会社の子は惜しくも2位でした。

児玉清さんといえば、洋書読み界(んなのあるのか)の重鎮であります。月に4冊くらいは原書を読破するんだとか。英語のみならず、ドイツ語の原書もとかで、質量ともにかないまへんな。1000冊以上読破してるとかで、ワシのMax年間25冊なら40年かかる勘定だ。まだまだワシらヒヨっ子をリードしてもらわんと・・・。


このあいだTVを見てたら、SoftBankの犬のお父さんのCMで思わす落涙してしまった。どうも加齢とともに涙腺が弱くなりましてな。物理的にも冷たい風が吹くと眼がウルウルするのだけど、感情的にもすぐに涙が出ますの。「老年性感情失禁」といって、老化現象の現れらしい。若い頃は両親が亡くなったときにも涙が出ず、「ワシって人間の心ないんかな」といぶかしんだモンですが。



サントリーの「上を向いて歩こう」もいいですけど、矢沢永吉はやはりちょっと笑ってしまう。どこまでいってもYazawaだな、と。でもまあ、しんみりしたのもいいけどここは元気出さないとね。というわけで、「日本の有名なRockn'roll!!」がよろしく思います。


one, two, one two 3,4〜♪
posted by デンスケ at 22:50| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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