2011年02月19日

Clapton / Eric Clapton

328p、読了。

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つい先日、キムジョンイルの息子がシンガポールのクラプトンのコンサートに現れた、つうニュースがありましたね。なんでも北朝鮮はクラプトンのコンサートをピョンヤンで開催する予定であったけど、直前になってクラプトン本人が嫌気がさしたんだとか。ソースはここここ。明日はソウルで公演か。日本では今回はなしみたいだけど、プライベートで寄ったりするんかな。とんかつ食べにとか。

この自叙伝は、生い立ち(私生児で、祖父母に育てられたのは有名な話)からギターに興味を持ち始めた少年時代、プロになってからの現在までの遍歴を語っている。祖父の家業は左官で、美術学校を落第したクラプトン自身もしばらく左官見習いをやってたんだとか。

ワシが洋楽を聴き始めた70年代前半、エリック・クラプトンは「ロック三大ギタリスト」としてすでに神格化された存在だった。そのときはヘロイン中毒で半引退状態だったけど、しばらくして"461 Ocean Boulevard"で復活。けっこう話題だったのを憶えている。"I Shot the Sheriff"が大ヒットしたけど、ワシは最初に聴いたときはなんだコリャ?だったな。

前半は音楽への傾倒や様々なビッグ・ネームへの出会いというのが多く、なかなか面白かった。ある日(1965くらい?)ロンドンの地下鉄で迷ったアメリカ人の年配の婦人に方角をきかれ、話がクラプトン本人が何をしてるのか、どこへ行こうとしてるのかという話題になり「これからコンサートでビートルズといっしょにギターを弾くんですよ」と答えたところ、おばちゃんビックリ(そら驚くわな)。「一緒に来る?」ってことでおばちゃんを楽屋に連れて行った。

ビートルたちは礼儀正しくおばちゃんに接したが、ひとりジョン・レノンだけは退屈そうな顔を装い、あまつさえコートの下でマスターベーションするような動作をしたんだとか。ジョン・レノンだったらやりかねんな。プラスティック・オノバンドのトロントのコンサートでもレノンはさっさと別のホテルに引き上げてしまい、空港で取り残されたクラプトンたちは「もうちっと俺たちマシな扱い受けてもいいよな〜」とぼやいていたんだとか。

あと三大ギタリストのジェフ・ベックとジミー・ペイジについては、「自分はブルースから、彼らはロカビリーから。競合するところがないから、これでいいのだ」みたいなことが書いてあってなかなか興味深かった。両者の違いがいまいち分からんが、ギタリストのライバルとしてはあまり意識してなかったみたい。

クラプトンといえば「レイラ」だけど、デレクアンドドミノス結成については詳しく書いてある。しかし、レイラでかっこいいスライド弾いてるデュアン・オールマンについては、たまたまレコーディング・スタジオの近くに巡業に来ていたのでゲストギタリストで来てもらった、くらい。その直後の死については触れてすらいない。レイラがあれほどの名曲になったのはデュアン・オールマンのプレイに多くを負っているのだから、もうちょっと書いてやれよ、と思ったしだい。あんまり昔のことなんで忘れたんかもしれんな。

いまなんじ〜そうね、だいたいね〜


まんなかへんは、ヘロイン中毒を克服し雄雄しくカムバック!といいたいところだけど、今度はアルコール依存症に。マージャンでいえば、九連宝灯に引き続き国士無双テンパったみたいなもんだ。ヘロイン中毒からの脱却はさほど触れていないけど、アルコール依存症のはかなり詳しく書いてある。非常に苦労したみたいだけど、もう20年飲んでないそうだ。とんかつにビールって旨いのになあ。やはり適切に飲んでこそのアルコールであります。

それと女性関係ね。ジョージ・ハリスンからパティ・ボイドを奪ったのは有名な話だけど、パティには相当いかれたたみたいで、アル中地獄ともあいまってなんだかグチャグチャ。依存症で施設に入院した後も、クラプトンはドライでいるのにパティは夕食でワインを嗜み、食後はコカイン決めるつう生活ではそらうまくいかんわな。パティの自伝ではDVをばらされてたけどな。悪いことはできんもんやの。

若き日のパティ。(ジョージ・ハリスンの相方。)可愛いなあ、やっぱり。


パティに哀願する一方、次から次へと浮気していていてなんともうらやましい、もといケシカラン奴である。イヴォンヌ・エリマンとの間にも子供つくってたんだな。

イタリア人女性との間にできた男の子がアパートから転落死した悲劇が「ティアーズ・イン・ヘヴン」に結実したのは有名な話だけど、ここはさすがに痛ましい。父親であるということに自信を持てなかったクラプトンが、サーカスに子供を連れていって、すごく喜ぶ姿を見てなにかしら感じ始めた矢先の出来事だったのでしんみりしました。



英語は平易だけど、句動詞とかが多くてある意味手ごわい。すごくシンプルでへえ、こんな表現でええんや、とすごく勉強になりました。英会話の勉強で、音読したら効果あるだろうな〜。ワシはせんやろけど。オールド・ロックファンで英語に興味があるならぜひとも原書でオススメしたい本です。(翻訳は評判悪いみたい。)

ミュージシャンの自伝では Miles Davis, Patti Smithに続く3冊目。(そういやマリアンヌ・フェイスフルの自伝も半分読んだな。)前2つほどのインパクトはないけど、読んでよかったなあと思う本でした。
posted by デンスケ at 15:58| Comment(6) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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