2011年02月20日

読める小説、読めない小説

昨日、快調にクラプトンの自伝を読み終えて機嫌よく次のPBへ。

"Netherland" / Joseph O'Neill 。イギリスの小説で、なんか面白そうだったのでとりあえず買っておいた。
240pくらいで短いし、1週間くらいでいけるやろと。NYに住む主人公に新聞社から電話が入る。旧知のトリニダード(?)人が後ろ手に手錠を嵌められたまま、水死体で発見されたという。そこから主人公の追想が始まるわけだが、ミステリと思ってたらメインストリーム(要は純文学)系の小説でした。

なかなかストーリーが進まない。主人公と死んだ男とは、クリケットを通じての知り合いだったのだけど、ワシはクリケットなんてまったく知らないし、延々とクリケットの哲学を開陳されてもなあ。冒頭の展開から、911後、テロの恐怖に脅える妻と主人公がイギリスに戻り、主人公が妻と子と別居して再びNYに舞い戻るだけで40pくらい。ここで放り投げた。

こういう小説は苦手だ。文章もやや難しいんだけど、なんせ話が進まないので読む気をなくすのだ。オバマが読んだとかいう小説で、けっこう楽しみにしていたのだけど。これが日本語訳にされてたら、読むかつうと微妙ですね。読んでいて、ちっとも面白くないもん。

ワシの小説の読み方は基本的に日本語の本といっしょ。ストーリー展開に関係ないところは基本すっ飛ばす。面白くなければ途中でもヤメ。純文学系は面白いものはやはりエンタテイメント小説と違った衝撃の強さがあり、面白いのに出会ったときはク〜たまらん、なのだけど、やはり読めないの多いですね。

要は英語力なくて難しいの読めないんだろ、といわれそうでそれはまあそのとおり。しかしね、純文学系の文芸小説ってみんなそんなに読むかね?基本、娯楽系の読み物中心でたまに文芸作品も、つうのがごく普通のオッサンの読書傾向なのでは?と思うのである。と開き直り。

もう一冊買っておいたJonathan Franzenの"Freedom"を少し読みかける。といっても4pくらいだけど。この作家の"Corrections"ってのも読みかけで放ってるなあ。というわけで、不毛な日曜日でした。

お昼、ふらふらとメシを食いに出かけた。甲子園球場の近所の大衆食堂。ここはカツ丼が名物である。ワシはカツ丼が好きだ。しかし、ここでは頼む気になれない。なぜなら・・・

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んなもん食えるかっ。これで「普通盛り」。ならば量を減らしてもらえばいいではないかという当然の疑問があるだろうが、同じ値段ならなんか「損した」気分になりませんか。ワシがセコイだけか。

店の前に「昼定食 500円 うどんかそば 一品 ごはん」とあった。おお、これはちょうどええ。というわけで注文。おばちゃんが「皿とってや」というのでヘ?となったが、大衆食堂らしく好きな一品を選ぶのだ。いわしフライに小さな出し巻き、ウィンナーの炒めたのが載ってるのをチョイス。電子レンジで暖めてくれたのはよいが、よこっちょのマカロニサラダまでアツアツや。

やがて、そばとご飯がやってきたがフルサイズのこぶそばとフルサイズのどんぶり飯。ううっ。これで500円は確かに超リーズナブルであるが・・・。タクワンまで分厚い。一切れで優に普通の店の2枚分。薄い店なら3枚切りよるデ。泣きそうになりながら完食。こういう店で残すのはなにか仁義に反するような気がする。

店の中はタイガース一色である。壁に貼られたメニュー見てたら、「カツ丼(小)550円」あるやないか。こんどはそれにしよう。しかし昼定食、そばの代わりに味噌汁でおなかいっぱいでいい感じなんだけど、そういう取り合わせはないみたいである。残念。

あまり英語はできなかったけど、腹いっぱいの一日。晩御飯、食べられへんで・・・。
posted by デンスケ at 18:07| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月19日

Clapton / Eric Clapton

328p、読了。

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つい先日、キムジョンイルの息子がシンガポールのクラプトンのコンサートに現れた、つうニュースがありましたね。なんでも北朝鮮はクラプトンのコンサートをピョンヤンで開催する予定であったけど、直前になってクラプトン本人が嫌気がさしたんだとか。ソースはここここ。明日はソウルで公演か。日本では今回はなしみたいだけど、プライベートで寄ったりするんかな。とんかつ食べにとか。

この自叙伝は、生い立ち(私生児で、祖父母に育てられたのは有名な話)からギターに興味を持ち始めた少年時代、プロになってからの現在までの遍歴を語っている。祖父の家業は左官で、美術学校を落第したクラプトン自身もしばらく左官見習いをやってたんだとか。

ワシが洋楽を聴き始めた70年代前半、エリック・クラプトンは「ロック三大ギタリスト」としてすでに神格化された存在だった。そのときはヘロイン中毒で半引退状態だったけど、しばらくして"461 Ocean Boulevard"で復活。けっこう話題だったのを憶えている。"I Shot the Sheriff"が大ヒットしたけど、ワシは最初に聴いたときはなんだコリャ?だったな。

前半は音楽への傾倒や様々なビッグ・ネームへの出会いというのが多く、なかなか面白かった。ある日(1965くらい?)ロンドンの地下鉄で迷ったアメリカ人の年配の婦人に方角をきかれ、話がクラプトン本人が何をしてるのか、どこへ行こうとしてるのかという話題になり「これからコンサートでビートルズといっしょにギターを弾くんですよ」と答えたところ、おばちゃんビックリ(そら驚くわな)。「一緒に来る?」ってことでおばちゃんを楽屋に連れて行った。

ビートルたちは礼儀正しくおばちゃんに接したが、ひとりジョン・レノンだけは退屈そうな顔を装い、あまつさえコートの下でマスターベーションするような動作をしたんだとか。ジョン・レノンだったらやりかねんな。プラスティック・オノバンドのトロントのコンサートでもレノンはさっさと別のホテルに引き上げてしまい、空港で取り残されたクラプトンたちは「もうちっと俺たちマシな扱い受けてもいいよな〜」とぼやいていたんだとか。

あと三大ギタリストのジェフ・ベックとジミー・ペイジについては、「自分はブルースから、彼らはロカビリーから。競合するところがないから、これでいいのだ」みたいなことが書いてあってなかなか興味深かった。両者の違いがいまいち分からんが、ギタリストのライバルとしてはあまり意識してなかったみたい。

クラプトンといえば「レイラ」だけど、デレクアンドドミノス結成については詳しく書いてある。しかし、レイラでかっこいいスライド弾いてるデュアン・オールマンについては、たまたまレコーディング・スタジオの近くに巡業に来ていたのでゲストギタリストで来てもらった、くらい。その直後の死については触れてすらいない。レイラがあれほどの名曲になったのはデュアン・オールマンのプレイに多くを負っているのだから、もうちょっと書いてやれよ、と思ったしだい。あんまり昔のことなんで忘れたんかもしれんな。

いまなんじ〜そうね、だいたいね〜


まんなかへんは、ヘロイン中毒を克服し雄雄しくカムバック!といいたいところだけど、今度はアルコール依存症に。マージャンでいえば、九連宝灯に引き続き国士無双テンパったみたいなもんだ。ヘロイン中毒からの脱却はさほど触れていないけど、アルコール依存症のはかなり詳しく書いてある。非常に苦労したみたいだけど、もう20年飲んでないそうだ。とんかつにビールって旨いのになあ。やはり適切に飲んでこそのアルコールであります。

それと女性関係ね。ジョージ・ハリスンからパティ・ボイドを奪ったのは有名な話だけど、パティには相当いかれたたみたいで、アル中地獄ともあいまってなんだかグチャグチャ。依存症で施設に入院した後も、クラプトンはドライでいるのにパティは夕食でワインを嗜み、食後はコカイン決めるつう生活ではそらうまくいかんわな。パティの自伝ではDVをばらされてたけどな。悪いことはできんもんやの。

若き日のパティ。(ジョージ・ハリスンの相方。)可愛いなあ、やっぱり。


パティに哀願する一方、次から次へと浮気していていてなんともうらやましい、もといケシカラン奴である。イヴォンヌ・エリマンとの間にも子供つくってたんだな。

イタリア人女性との間にできた男の子がアパートから転落死した悲劇が「ティアーズ・イン・ヘヴン」に結実したのは有名な話だけど、ここはさすがに痛ましい。父親であるということに自信を持てなかったクラプトンが、サーカスに子供を連れていって、すごく喜ぶ姿を見てなにかしら感じ始めた矢先の出来事だったのでしんみりしました。



英語は平易だけど、句動詞とかが多くてある意味手ごわい。すごくシンプルでへえ、こんな表現でええんや、とすごく勉強になりました。英会話の勉強で、音読したら効果あるだろうな〜。ワシはせんやろけど。オールド・ロックファンで英語に興味があるならぜひとも原書でオススメしたい本です。(翻訳は評判悪いみたい。)

ミュージシャンの自伝では Miles Davis, Patti Smithに続く3冊目。(そういやマリアンヌ・フェイスフルの自伝も半分読んだな。)前2つほどのインパクトはないけど、読んでよかったなあと思う本でした。
posted by デンスケ at 15:58| Comment(6) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月17日

単語の憶え方(For Men)

きょうは会社でちとありまして。ムカムカしてるんだけど、まあそういうのも給料のうち。しゃあないな、というくらいには大人であるつもり(50歳過ぎてナニをいうておる(笑)だな)であっても・・・。

身内である上司に背中から撃たれるのは納得いかんぞ。ええかげんにせえ。たいがい評判の悪い人なんでキレてやろか?思ったけど、他の上司に迷惑かかってもいかんのでガンガン言い返しただけ(笑)で黙ってた。リーマン生活も長いと、ハイハイ上司にゴマすってるだけでは「へたれ」と思われるのが関の山で、タイミングをみはからってカウンターも打たないと自分が潰れるし、部下もシンドイ。

「奴らも狡いが、俺はもっと狡い」(アラン・シリトー「長距離走者の孤独」より)でいかんとアキマセンな。

さて、唐突ですが単語の憶え方です。ワシは単語に弱い。というか単語集に弱い。でも英検1級単語の得点は20点、22点でまあまあ悪くはないほうだろうと思う。英検1級というと「単語勝負」みたいに思われてる部分が多々あるような。で、単語集への挑戦、ってパターンが多いと思う。

それはそのとおりであって、単語で得点できるとデカいもんな。ワシが単語集苦手だったのは、あたかもツルッとした壁をフリークライミングで登れ、といわれてるみたいでどうにも苦手だったからだ。まあ得意な人ってのはいないと思うけど。しかしそこを根性で、あるいはいろいろ工夫を考えて克服しないとどうにもならない。

根性があるひとはいいけど、ワシは明らかに後者で、根性なしなのわかってたもん。ツルッとした壁を登れないのはとっかかりがないからであって、何かしらあればずいぶんラクである。なければ、作るのだ。語呂合わせでもなんでも、憶えたモン勝ちである。

1.単語と仲良くするのは、やはり単語と「知り合い」になることであるとワシは思う。

いきなり、「あなたと付き合いたいと思います」というてもよほどのイケメン(=超絶記憶力)でないかぎり無理であろう。そのへんはよおおおく(シツコイ)思い知らされた。ましてや、「英検1級受かりたいので、別に好きでもないですけど」なんて下心が見えてるとなおさら、仲良くはできない。

「好きです、好きです、好きです、ヨシコさ〜〜〜ん!!」だけでは芸無しである。古っ。いったい何人わかるのか。

まずは、顔見知りになること。

「おや」
「え?」
「どこかで・・・会ったような気がするけど。あ、先日のDailyYomiuriの記事だ」
「え、憶えてませんけど・・・」
「いや、わたしはお会いしたこと、はっきり憶えてますよ。上のほうのパラグラフに出ていて、お知り合いになりたくていちおう辞書もひきましたが記憶力が悪くて。失礼いたしました」
「あら、光栄ですわ(と頬を赤らめる)」

と(理想的には)こういう経過をたどる。実際にはもっと紆余曲折を経て、なんどもなんどもすれ違いながら結ばれるのが通常であろうけど、基本パターンとして。

2.会っていきなり炎が燃え上がって憶えられるっつうこともあるだろう。そこでは愛欲に溺れずクールに次の単語に移行するのがコツである。こういう単語は追いかけるものではない。適宜遊んでやればついてくるもんだと思う。なんといっても冷酷非情であっても単語に裁判所に訴えられることはないからな。安心しなさい。

3.で。相性の悪い単語ってのがある。たいして難しそうなのでもないのに、なんか憶えられない。ワシの場合でいえば、loomとかindulgeとか。何回辞書引いたか。そのたびにムカツクのだけど、相性というのはどうにもならん。しかし、いっけんとっつき悪そうな単語でも、ちょっと見方が変わる、たとえば笑顔のときとかではガラっと印象が変わるときもある。loomではアカンけど、looming anxietyならあっさりいけたり。

それでもダメなら、あっさりあきらめるのがコツ。「猫と女は呼ぶと逃げる」というが、単語も加えていいと思う。野暮天はいけませんやな、ダンナ。コツコツ英文読んでたら、そのうち向こうから寄ってきますよ。イヨッ男前!!

4.あと重要なのはだな。いかに本命があったところで、その単語ばかり追いかけて周りをおろそかにしてると悪評が立ち、本命の単語にフラれちゃう危険性がある。まんべんなく愛想を振りまくのが大事だ。collocationって奴です。さすれば、周りのほうから助けが出るかもしれない。ワシはこの分野は(英語の話だ)ワリカシ得意だった。なんせイケメンちゃうからな。地道な、いっけんムダとも思える努力が大切です。

5.それと、相手の性格を見定める必要がありますな。mal-が頭についてたら、あ、コイツは根性悪の単語やなとか。「ひとは見た目に寄らない」ってのは「ひとは見た目による」という無意識の常識あるいは偏見を戒めるためにあるので、単語に対してはそんな遠慮はいらない。どんどん語根を調べましょう。

6.いきなり街角でナンパするってのは難しい。ましてや1級単語はそんなにホイホイついてこない。しかし、英字新聞やPBを読んでるとびっくりするくらいよく出てくる。あれですな、都会に行くとそこらじゅう美人だらけで仰天する田舎の学生みたいなもんです。ときどき、conjunctivitisとかいった、おっこれはというような単語を見かけ、追いかけていくと「結膜炎」だったりでガッカリすることもあるけど、それもまた勉強であります。


まあなんというか、各自奮励努力されたいつうとこで。なんのヒントにもなってないね(笑)。



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posted by デンスケ at 22:29| Comment(8) | 役に立つのか立たないのか英検関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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