2011年01月02日

Down River / John Hart(2007)

361p、読了。これは面白かったです。いくら正月ヒマとはいえ、面白くなかったらなかなかすすみませんから。

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主人公Adamは友人の頼みで故郷に戻ってきた。5年前、殺人の疑いで起訴され、その目撃証人は実父の後妻だった。証拠不十分で有罪とはならなかったが、疑惑は晴れていない。また父が義母を信じ、実の息子を殺人者呼ばわりしたことで、故郷を捨てる決心をしたのだ。常に自分を信じてくれた友人の厚情に報いるため、あえて故郷に戻ってきた主人公を待っていたものは・・・。というストーリーです。

"The Last Child"を去年読んだけど、ワシはこっちのほうが面白いと思ったな。筋立てが複雑で、多くの謎が絡んでると思ったからだ。江戸川乱歩賞じゃなかったエドガー賞受賞作であります。

この作家、二つしか読んでないけどワリと早くに事件が起きて、だいぶストーリーが進んだなと思ってもまだ半分くらいでこれからどうするんかいな?と思ったのは"The Last Child"と同じですが、本作のほうが後の展開が早い気がした。"The Last Child"の詩情が好きだという人もいるだろうしそのへんは好みかな。

それと、本作は一人称小説だけど、"The Last Child"は客観描写。どうも自分の読書傾向を考えると、一人称小説が好きなような気がする。イシグロなんか全部一人称だしな。主人公に移入しやすいので、読みやすいのかもね。日本語だとあんまりそんなことは考えないんだけど、やはり母国語でない言語だとそういうもんなのかね。

英語は抜群に読みやすい。端正な文章を書く作家だと思う。グイグイ読んでみたいひとには断然オススメであります。

さて"Jesus'Son"は3つほど読んだ(短編集なのだ)けど、散文詩みたいでよくわからないなあ。ブンガク的というか。かなり俗語・卑語が多くてワリとその方面に強いワシも苦戦中。文章のリズムはへえ、と思うようなフレーズもありますが、味わう英語力はまだアリマヘン。そう考えると、やっぱ翻訳者ってすごいなあと改めて思いました。

しかあし。海外ミステリを読んでると(ワシは国内ミステリ読まないからよくわからんが)、なぜ登場人物は危機に陥るとコトをいたすのでしょう。不思議だ。そんなヒマあるんかと。ワシは殺人事件に巻き込まれたことないから、ワカランな。あれかな、片づけやら引越しやら忙しい最中にどうでもいい昔の新聞記事を読んでしまうようなもんかいな。まあどうでもいいですが。

きのう「相棒」の新春スペシャルをヨメハンが観ていたので、なんかつられてワシも観たけど水谷豊のイメージなあ。あんな取り澄ましたような役柄よりもっと胡散臭いのがええと思うねんけどな。と、「バンパイア」の頃からリアルタイムで観ているワシとしては思うのである。NHKドラマの「男たちの旅路」は絶品だったなあ。それと映画「青春の殺人者」の純役。水谷豊もインパクトあったけど、市原悦子の「純ちゃ〜ん、やろうよ」という呪いのようなセリフがメッチャ怖い映画でしたな。

「家政婦は見ていた」→「純ちゃん、ねえ、やろうよ〜」 コワッ。しかし長谷川和彦の第3作目は流れたらしいですね。

さて本年のPB読書は快調な滑り出し。これからどうなるのでしょう。
posted by デンスケ at 20:31| Comment(8) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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