2010年12月24日

Starvation Lake / Bryan Gruley

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370p、読了。予備知識なしで読み始めたけど、ハードボイルドタッチのミステリでした。一人称小説で、主人公はミシガンの小さな町(Starvatin Lake、要は題名は舞台となる町の名前)の少年アイスホッケーチームのゴールキーパーだった。州のチャンピオンシップマッチで大失策をやらかし、逃げるようにデトロイトへ。ここで大学を出て新聞記者となり、一大スクープをモノしかけたが、またもや大失策。結局生まれ故郷に戻り、小さな地元紙の記者として働いている。

ある日、Stavetion Lakeの瀬に古いスノーモービルが打ち上げられる。それは主人公を親身に指導し、10年前にそのスノーモービルを運転中に事故死したホッケーコーチのものだった。しかし事故死した場所は違う湖。事件を追ううちに、主人公は町とその人々の過去を知ることになるが・・・。という筋立てです。なんとなく「田舎町のリュウ・アーチャー」ってかんじだけど、アーチャーと違うのは探偵役が濃厚に事件にコミットメントしてるとこでしょうか。

まあ面白かったけど、登場人物が多く、伏線を回収しきれないまま強引に終わらせたというかんじ。でも続編があるらしいから、そこで展開されるのかもしれない。ちょっと人物の造形に難があるかな。やたら登場人物が多く感じるのは、そのへんが理由だと思う。キャラが立った人物が見当たらないのもイマイチと思う原因かも。まあデビュー作らしいから大目に見てあげよう、とオマエ何者やねん的な感想。

英文は普通。ワリとあっさりとした描写で読みやすい。ただ、グイグイと引っ張っていくような文体ではないような。amazonでの評価は高いけれど、ミステリファンにはけっこう読み応えがあるんではと思います。

アイスホッケーはゴールにタマ(パックというのか?)を放り込んだら得点、くらいしか知らない、つまり何にも知らないので、試合描写にはややツライものがあった。しかし適当な読み方は得意なのでさっさと飛ばし読み。登場人物も誰が誰やら(多い上にファーストネーム、ファミリーネーム、愛称、さらにその変形まで出てくるので混乱することおびただしい)よくわからない。海外ミステリの苦手な人は登場人物が憶えられないとよくいうけど、この本を原書で読んだら死にそうになるだろな。

ワシはあんまりそういうの気にならず、そのうち人間関係が整理されてくるでしょ、くらいにしか考えてない(要は雑)。誰が主役で、その人物をめぐってどういうことが起こるのかを注意していれば読めるもんです。きちんと関係を把握しないと気が済まない、つう人はきっとマジメなひとなんだろう。英語の勉強をしても、ひとつひとつ積み上げていくような学習スタイルを選択しそうな気がする。ワシはごく大雑把に基本だけ押さえてさっさと進んでいくスタイルなんだろうけど、どっちがええんでしょうね。前者は森で迷って勉強がイヤになりそうだし、後者は基本は押さえたと思っていてもすっぽ抜けてたり、大きな勘違いをしていても気がつかないという危険がある。

プレッシャーは明らかに後者のほうが少なそうだけど。

とまあ、お気楽そのものの読み方だな。ワシは大体あまり深く考えずに物事を始める傾向があって、よくいえば果断で行動的、悪く言えば軽率でお調子モンっつうことになりますな。しかしいったん始めたら、結構時代背景やらを調べたりするほうである。単語はあまり引かないけどな。ワシがヨタヨタしながらでもPBを読めるようになったのはこの性癖が大いに資するところがあるんではと思っちょります。いまはネットという便利なものがあるのだから、これを生かさない術はない。ワシは長年PBを読むことに憧れていたのだけど、読めるようになったのはインターネットの発達と気を一にしとるんであります。

とまあことし最後のPBも無事終了。やはりミステリは読みやすいなと思ったのでアリマス。

次回はじゃじゃーん。ワシ的2010ベストPBの発表です。乞うご期待あれ。
posted by デンスケ at 01:50| Comment(2) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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