2010年12月04日

M★A★S★H マッシュ とか

ちまちま"The Coldest Winter"を読んでるんだけど、序文に印象深い記述があった。

朝鮮戦争は"A sour war"であり、"A forgotten war"である。この後のヴェトナムと異なり、驚くほどこの戦争について書かれた作品や題材とした映画が少ない。まだTVが普及する以前であり、モノクロの時代でもあったから、"A printed war on papers"であったと。

確かにヴェトナム戦争を扱った小説、評論、映画は枚挙にいとまがない。直接ではなくても、ヴェトナムが影を落としている(たとえば「タクシードライバー」とか)のも多いですなあ。

朝鮮戦争を題材にしてるので最も有名なのは"M★A★S★H "であろうと書かれていて、確かにワシ自身もまっさきにこれを思い浮かべたもんな。小説があって、これを原作とした映画が作られて、さらにTVドラマにもなった。

TVドラマ版はアメリカでは12年も続いた長期放送だったので、あっちでは「サザエさん」みたいなかんじですか。最終回(83年)の視聴率は77%だそうで、これはいまだに破られてない記録らしい。アメリカの「ありがとう」かい。TVドラマは30年くらい昔に日本でも深夜放送でやってたけど、どうも関西TVでのローカルだったみたいである。ということは、中年以上の関西人しか見たことないのか。うーん。

TVドラマは毒気がない(当たり前か)コメディやら説教くさい内容であまり面白くないけれど、映画は面白かったなあ。さすがは才人、ロバート・アルトマン。これまた古い話だけど、アルトマンの「カンザス・シティ」が封切られたとき、前夜祭みたいなので"M★A★S★H "も併映してた。ヨメハン連れて観にいったけど、"M★A★S★H "は面白いと絶賛しておった。(しかし、いま訊いてみたらすっかり忘れているようである。長期の記憶に難があるのかもしれない。)



ドナルド・サザーランド、エリオット・グールドというなかなかのところが出ているが、なんといってもロバート・デュバルだな。カチコチの宗教オタクでクソマジメな軍医、そのくせ似たようなタイプの婦長(サリー・ケラーマン)とねんごろになってしまい、情事の最中を野戦病院で生放送されてしまうというヒジョーに情けない役どころを好演してる。

ロバート・デュバルは「ゴッドファーザー」のトム・ヘイゲン役、「地獄の黙示録」のキルゴア大佐が有名だけど、ホンマに上手な役者さんだ。同じ戦争映画でこれくらいキャラクターが違うのは唖然としますな。ちなみにこのひと、「アラバマ物語」がデビューらしいけど、かなり印象的な役でした。



さて、朝鮮戦争が舞台といっても実際は製作当時進行中だったヴェトナム戦争を描いてたんだとか。
"...the men and officers in the film wear the shaggy haircuts of the Vietnam yaers, not the crew cut of the Korean era."とこの本に書いてあった。なるほどねえ。ワシはちっとも気づかなかったけど、ううむと唸ってしまったのである。



ちょこっと朝鮮戦争がでてくるのでは、「ラスト・ショー」ちゅう映画がありますね。映画のラストシーンでティモシー・ボトムス演ずる主人公が朝鮮戦争に出征する友人(ジェフ・ブリッジズ)を見送るところで終わる、ものすごく暗い映画だったな・・・。主人公の弟役で実際に弟だったサム・ボトムスも2008に亡くなったとか。知的障害があって、いつも道路を掃いているという役だったけど車にはねられてあっけなく死んじゃうところは、最近DVDで見直して泣いちゃいました。
posted by デンスケ at 08:14| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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