2010年10月24日

A Red Death / Walter Mosley (1991)

このあいだからPCの調子が悪く、困っている。Googleで検索をかけると妙なミラーサイトが出てきてうまく検索できないとか、検索画面に戻ろうとすると文字化けするとか。前者はオンラインスキャナをかけてなんとか治まったけど、後者は依然直らない。(F5を押すと元に戻るけど。)プレイヤーも調子が悪くて、一回200円のTOEIC模試の音声ファイルはMP3なのでPCでしか再生できない。というわけで模試ができないのをこれ幸いとPBを読んでたんである。273p、読了。

A red death.jpg

"A Red Death"は私立探偵Easy Rawlinsシリーズの第2作目。これだけ外国でも絶版になってたので読み損ねていた。Easy Rawlinsシリーズは、第2次大戦の復員兵で黒人のイージー・ローリンズが主人公の私立探偵モノ。クリントン元大統領も愛読してたとかで、黒人票目当てだろと反って悪口を言われてたりした。

舞台は朝鮮戦争の頃、赤狩りが横行していた時期のLA、ワッツ地区(後の黒人暴動で有名なところ)。イージーは借名で複数のアパートや地所を所有していたが、それが連邦税当局になぜかバレてしまい、不動産所得申告をしていなかったイージーは窮地に追い込まれる。差し押さえ寸前に、FBIのエージェントが接触してきた。黒人地区にある教会でボランティアをしているユダヤ人が共産党員であり、その調査をすれば見返りに税当局に話をつけてやる、というのだ。藁にもすがる思いでこの話に乗ったイージー。その矢先に、病気で長く家賃を払ってなかったイージーの店子が自殺する。

教会にもぐりこんだイージーはユダヤ人と接触し仲のよい間柄に。しかしイージーはスパイであり貧しい黒人のために無償で働く彼を密告する任務にある。自殺した店子や友人を裏切ることの自責の念に駆られるイージーだが、さらに教会で殺人事件が発生する・・・。

主な登場人物の関係はわかってるし、文章もやさしいうえ短い(字がデカイ)のでワリとすんなり読めた。ただし黒人英語に慣れてないとかなりてこずるかも。
"If you don't know nuthin' then cain't nobody blame yo fo nuthin'"てのがボコボコでてくる。これくらいならまだしも、わけわからんのもあるけどそれはどんなPBも一緒なので気にシナ〜イ。

Easy Rawlins Seriesはこの作品が赤狩りを背景にしているように、そのときどきのアメリカ社会の出来事を描くクロニクルとしても読める。ワッツ暴動、ケネディ暗殺、ヒッピー・ムーブメント、ベトナム戦争などなど。最終作"Blonde Faith"は舞台が1968だったかな。主人公の死を暗示するような終わり方でした。なんでだろ。この頃暗殺されたキング牧師やマルコムXのメタファーなんかしらんと思ってしまう。ワシはマルコムXの自伝をPBで読んだことあるけど、なかなか面白かったです。

ワシがたいていの作品を読んでるのは、Paul Auster,Kazuo Ishiguro,Carl Hiaasen,W.D.WIngfield そしてこのWalter Mosley。Mosley以外は翻訳も手に入りやすいけれどなぜかMosleyは翻訳が頓挫したままである。この後も翻訳はないだろから、興味ある方は読んでみてください。

これでことし17冊目。あと目標は年内3冊。なんとかいけそうかな。
posted by デンスケ at 14:26| Comment(6) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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