2010年10月11日

Strip Tease / Carl Hiaasen

ヨメハン、朝からどっか行ってしもておらへん。「昼は?」「自分で何とかして」

扱いが日に日に悪化していくのを実感するさわやかな秋の午後です。お元気でお過ごしでしょうか。

striptease.jpg

構ってちゃんのチビダックスを払いのけながら、501p読了。まあいつものハイアセン節炸裂・・・といいたいところだけど、この作家らしいテンポの良さがなくていささか苦労した。娘の養育権を得るためストリップバーで働く女性が主人公。カミュを読んでるバーの用心棒、麻薬密売人をとっ捕まえてその妻をちゃっかり横取りした刑事がヒーロー。敵役は女に目がなく、酒癖の悪い下院議員とその扱いに苦慮する黒幕・・・といえばまあどんな作品かわかるかも。

ハイアセンはひとくくりにミステリに分類されるけど、ドタバタお笑いサスペンスといった趣きだから、変な登場人物が繰り広げる変な話を楽しむってのが本筋かと。謎解き要素なんかこれっぽっちもないので、ミステリを期待するとがっかりするのでご注意を。

一昨年だったかのこのミスかなんかで2位になった"Skinny Dip"(「脅迫はお好き?」)はそのせいもあってかけっこう読んでる方が多いみたいだけど、ハイアセンの作品でも読みにくいほうだと思う。どっちかいうと、次の"Nature Girl"(「迷惑なんですけど?」)のほうがワシは面白かった。

amazonを見ると、翻訳本の評判は逆転している。なんでかな。思うに、この作家は原書で読むとメチャクチャ面白いんだけど、翻訳では面白さが減殺されるような気がする。別に翻訳家が悪いのじゃなくて、英文のテンポの良さやシニカルでひねった表現を楽しむ作家なんだと思う。大した語学力もないのに偉そうだけど、プロットや謎解きで読ませる作家ではないことは確かだ。

この作品はずいぶん前(1995)のだけど、これで長編はあらかた読んだ。勘定したら10冊読んでた。ストーリーはいつも暴走気味で「んなアホな」と思いつつニヤニヤするのが楽しいね。

この作家は70〜80年代ロックがお好きなようで、しょちゅう曲名が登場するのでそういう点でもワシには好ましい。この作品中,主人公がLinda Ronstdatの"Carmelita"を鼻歌でうたうシーンがでてくるけど、この曲はこの作家の友人だったWarren Zevonの曲でしたか。なるへそ。



これで本年16冊目。年間20冊までがんばります。
posted by デンスケ at 16:46| Comment(7) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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