2010年10月02日

映画と原作の間

家の中で行方不明になっていたCarl Hiaasen "Strip Tease",本棚に突っ込んであったのを発見。読みかけていたのだけれど、行方不明になりそのままになってた。60pくらい読み返す。うんうん、やっぱり面白いね。娘の養育権を取り返すため、ストリップバーで働く女性が主人公。ストリップバーの名前が"Eager Beaver"ってので大笑い。

結婚を翌日に控えた花婿が悪友とストリップバーに繰り出した。泥酔したto be 花婿が主人公に抱きつこうとして、他の客にシャンパンボトルで殴打され重態に。殴り倒したのは、酔っ払った下院議員だった。選挙を控えた議員はもみ消しを図る。いっぽう主人公に岡惚れした男性客が「有力者に働きかけて養育権を取り戻してやるから付き合ってくれ」といいよってくる。もみ消しを頼まれたフィクサーは男性客の始末を考え始める・・・。といった話。

ハイアセンはどの作品を読んでも間違いなく面白いから、この作品は読めるだろう。500pくらいあってちょっと長め。今月って連休あったっけ?そのへんまででなんとか読了したい。

この作品は映画化されてる。96年だからだいぶ前だな。デミ・ムーア主演の「素顔のままで」つうの。ださい邦題だ。お得意の意味が通じない「英語もどきの題名」つけりゃよかったのに。しかし例のラズベリー賞(最低作品に献呈されるの)で堂々6部門の受賞だから、かなり滑った映画だったんだろうな。お笑いミステリだから、滑ると悲惨だろうな。

映画と原作のどっちがいいってのは意味のない質問だろうけど、ワシはやはり活字人間だから原作派かな。でも映画を見て原作読んでその面白さに感嘆する、ってのが多い。キングの「シャイニング」もそうかな。映画は原作の設定をかなり無視してるけど、キングのある種のクドさをうまく排除してるからこそ上手く成立した感がある。原作好きはそのくどさが勘所と思ってるので噛み合うわけないね〜。クブリックのシャイニングは怖い映画でした。特に奥さん役のシェリー・デュバルの顔が。ジャック・ニコルソンはきっちり手を出したそうで、う〜むと思わざるを得ない。



さてクブリックでもうひとつ有名なのといえばやはり「フルメタルジャケット」だろうけど、これの原作はメチャクチャ面白い。ワシは角川文庫の翻訳で読んだ。原題は"The Short Timers"で、Gustav Hasfordって作家が書いてる。いつか原書で読んでみたいけど、手に入らないみたいだ。映画ではスナイパーの処刑で終わるけど、原作はここで半分。ラストはヴェトナム兵のトラップに引っかかった親友を主人公が射殺する(一種の安楽死)ところで終わる。スナイパーの処刑の伏線がここで生かされてるわけで、ガツンとくる小説でした。映画のミッキーマウスマーチを歌いながら行軍するラストシーンもすごいですけどね。クブリックの手腕がよくわかるな〜。



"Shoot me....shoot me..."

"Hardcore...fucking hardcore..."
posted by デンスケ at 21:38| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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