2010年09月16日

Swearing

swearingのネタ。「誓い」ではなくて「悪口」「悪たれ口」のほう。

swearingは英語の参考書とかにはまず出てこないけど、PBの現代小説読んでたらほぼ100%の確率で出てくる。というわけで、ワシはまあそういうのは沢山読んでるほうだと思う。

古典的なのでは、damnとか。いつだったか、JapanTimesに"Damn,McNamara"という見出しの記事が載っていてけっこうビックリしたことがある。マクナマラはケネディ王朝の国防長官。数量的解析でベトナム戦争に勝利できると信じていて、最後はLBJ(ジョンソン大統領のこと)に実質的にクビを切られた人物である。そのマクナマラが逝去寸前に出した回顧録の書評だったかな。自己弁護と欺瞞に満ちた本だと断罪されたわけですね。新聞ではほとんど見ない単語だし、しかも見出しだったから驚いたワケです。映画で"The Damned"つうヴィスコンティの作品があるけど、邦題は「地獄に堕ちた勇者ども」。小難しくて苦手です、こういう映画。ちなみに、最初に"Damn"という言葉が発せられた映画は「風と共に去りぬ」らしいです。damnは語感が強すぎるのか"darn"なんて婉曲語もよく見かけますね。女性が発するのに多いと思う。"my gosh"はswearingではないけど、同じような感じかな。

で、英米の小説を読んでると、swearingはイギリスのほうが上手な感じがする。なんというかアメリカは直裁的だけどヒネリが少ない。その点、イギリスのほうが持って回ったいぢわるさを感じさせますね。イギリスの代表的なswearingな単語は"bloody"ですかね。フロスト警部シリーズなんか出てくる出てくる。「すげえ」くらいの意味なんかな。わざわざ活用して、"bleeding hell"とまでいっていて、いわなきゃ死ぬのか?って感じ。ちなみにエリザベス女王もバッキンガムに泥棒が入ったと聞いて、思わず"Bloody!"といったとか。アメリカだったら"Shit!"くらいですかね。アメリカ小説にはまず出てこない言葉です。

swearingは軍隊の必須カリキュラムらしく、イギリス王家の男性は軍隊に入るのでお手のもんだとか。アメリカでも、"Full Metal Jacket"のリー・アーメイの熱演を見ればわかるようにすんごいもんである。イギリス映画ですけど。



swearingは英語が母国語でないワシらが使うことはないだろけど、知っておかないと映画でも小説でもいろいろ不便ですね。子供は汚い言葉から憶えるというけど、それは大人もおんなじ。ピリッとした辛香料みたいなもんで上手く使うとヒジョーに印象的。

で。ワシが知ってる限りいちばん痛切なswearingは。

1945年7月、広島長崎に原爆が投下されるまで一ヶ月に満たないときにニューメキシコで世界初の核爆発の実験が行われた。マンハッタン計画に関わった物理学者も遠くからこの実験を見ていたわけだけど、計画どおり実験が成功したときにある科学者が漏らした言葉。

"Now, we are all sons of bitches” 
「俺たちはもう、クソッタレだぜ」

初の核爆発実験の瞬間の写真
220px-Trinity_shot_color.jpg
posted by デンスケ at 20:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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