2010年08月09日

Tourist Season / Carl Hiaasen

379p、読了。
Tourist Season cover.jpg

ハイアセンはワシの好きな作家で、勘定してみたら9冊くらい読んでいた。(いちばんたくさん読んでるのはWalter Mosley)

この作家の小説は全部翻訳されてるから、人気作家だろうと推定できるのだけど知名度はイマイチのような。日本版wikiにも項目ないし。"Skinny Dip"がこのミスかなんかで2位になったけど、ハードカヴァーでも売れるような作家(そんなの村上春樹だけか)ではないのだろう。たぶん翻訳者好みの作家なんでしょうね〜。メチャクチャ面白くて、これは絶対当たる、ぜひ翻訳したい!で、意気込みに反して売れない、と。

確かにオモロイぞ。たまらんオモロイ。でもね、こういうオフビート系の面白さってやはりリズムの外し方というか、ある種のグルーヴに乗っていかないとちょっとわかりにくいんじゃないかと思う。この手の小説に特徴的なのはswearingなんだけど、これはいちばん翻訳しにくいんだろな。ワシは翻訳者の悪口いってるんじゃなくて、言語の感覚の違いをいってるだけですのでそこんとこヨロシク。(←偉そう・・・。)

この作家はワンパターンもいいとこで、舞台はマイアミ、自然を破壊するディベロッパーやら利権を漁る者、狂信的な原理主義者が悪者。それに対抗する善人との争いってのがほぼ共通してる。しかし悪者がなんとも魅力的なんですよね。どんなアホバカをやらかすのか、それが最大の読みどころであってプロットとかはかなりテキトーな気がする。

この作品の例外ではないというか、著者の単独処女作なので以後の作品のエッセンスが凝縮されてるような気がします。文章はやや難しい。単語がかなり難しいの多いし。しかし難しいとこすっ飛ばしても、十分楽しいと思います。こう、トントンとリズムに乗ってアホバカ展開を楽しむのが美味しいところではないかと。作者の意図とはややずれるかもしれないけど、それでいいんじゃないかな。

作者は1953年生まれで、やはりロック世代なんでしょうね、この作品にもビートルズやストーンズの歌詞が引用されてたりする。もっとたくさんあるのかもしれない。Warren Zevonの友達だったみたいで、ジヴォンが亡くなったときには作品に献辞が捧げられてたり。

ウォーレン・ジヴォンはリンダ・ロンスタットの「風にさらわれた恋」のタイトル曲"Hasten Down the Wind"の作者であるくらいしか知らないけどな。
ジヴォンかリンダか迷ったけど、ここは中を取ってJackson Browneで。
posted by デンスケ at 21:29| Comment(2) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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