2010年08月23日

A Dead Hand / Paul Theroux(2009)

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265p、読了。

ポール・セローは映画「モスキート・コースト」の原作者。ハリソン・フォードといまは亡きリバー・フェニックスが出てた映画なので、見たひともいるのでは。あるいは、村上春樹が翻訳した「ワールズ・エンド(世界の終わり)」の作者なので、ハルキストなら読んでるかも。知ってる人は知ってるけど、知らない人はなにそれ?かな。紀行作家として有名だけど、いま日本ではアンソロジー以外は翻訳は絶版みたいで、残念なことである。

全然関係ないけど、「蒼井優」という女優さんがいるらしいですね。ワシは「蒼井そら」というAV女優と混同していて、大河に出ていると聞いて「えっ、ハチミツ二郎と同棲しとったんやろ」とヨメハンと噛み合わない会話をしたんである。紛らわしい名前付けるなって。しかし、蒼井そらも斯界では有名なAV女優さんではある。どんな顔か知らないけど。ホンマだ。

ナニをいいたいかというとだな、
@ポール・セローは有名な作家である。
Aワシは芸能人のことをほとんど知らない。の2点だ。Aはどうでもいいな。

この作品はカルカッタを舞台にしたミステリ仕立の小説で、「あのセローがミステリを書いた!」つうことでかなり注目されたみたいだけど、米amazonとかの評価を見る限りあまり芳しい評判ではないみたいだ。確かにインドの社会と犯罪を描いたつう面白さはあるけど、舞台も謎解きもどっちもが中途半端という印象。

主人公は行き詰った作家で、インドで講義などしながら無為に時を過ごしている。そこに息子の友人のインド人が殺人事件に巻き込まれたので手を貸して欲しいという謎の手紙。差出人はインドに移住した美しいアメリカ人の未亡人。未亡人は非常に裕福な実業家である一方、孤児院を営み、その見返りも求めず名声も求めてはいない。作家は未亡人に会い、その美しさと人間愛に強く惹かれる。

とまあこんな設定だけど、プロットはバレバレでいささか興ざめ。悪名高いインドの人身売買や少女売春も描かれるけど、ごく浅くなぞったという感じ。米amazonの不満もそのへんに集中しているみたいですね。「セローならもっと面白く書けるはずだろ」つうところ。ワシもそう思った。「モスキート・コースト」なんかむちゃくちゃ面白かったのにな。それにこの本、薄い割りに2000円くらいして高かったのだ。普通のPBみたいに1000円くらいならワシも文句はいわなかったくらいの面白さというところです。(セコイな)

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セローの作品は、"Hotel Honolulu"というのを読んだことがあって、これは面白かった。ホノルルの安ホテルを舞台にした悲喜劇だけど、登場人物の誰一人としてまともなのがいない。行き詰った作家が雇われ支配人、オーナーのハワイ人はアル中、その強欲な妻は売春宿から逃げ出したフィリピン人、作家の妻は女好きで有名な暗殺された大統領の隠し子(らしい)でホテルのメイド。ホテルの部屋の片付け中に作家とやっちゃって子供ができたので結婚。全体としては鬱展開なのに妙に明るい。未訳なのが残念。

この作家は単語とかはムズカシメだけど文章は明晰で読みやすい。英語教師をしてたという経歴が影響してるのかな。翻訳は入手困難なので、興味があればぜひ原書を。
posted by デンスケ at 19:43| Comment(8) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月22日

低空飛行

うう、気分が悪い。ずうっと吐き気がする。典型的な夏負けですな。ここんとこの暑さでトドメを刺されたみたい。食欲ないし、晩御飯どうするか。食べなけりゃダイエットになるしな。ちゃうか。

いつだったか、30代半ばくらいで夏ばてして体重が53kgまで落ちたことあったな。ナンボ若くて細かったとはいえ、あんときはシンドかったな。たしか大冷夏の年で米不足で大騒ぎになってたな。そのときはお米食べるとか論外なばて方で、ちっとも困らなかったです。麺類しか食べられなかったもん。

さてさて昨日今日でダラダラとPBを100pくらい読んだけど、ちっとも高揚してこないな。こういうときは思い切って休んだほうがいいのか、どうか。仕事も休みたいのだけど、そういうわけにもいかず。

というわけで、低空飛行もいいとこ。墜落せずにやりすごせるか・・・?
posted by デンスケ at 18:23| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月18日

Stormy Weather / Carl Hiaasen (1999)

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388p、読了。おととい暑気あたりと思われる症状が出て、昨日は早引きし家でゴロゴロ。で半分ぐらい残ってたのを夜中の2時くらいまでかかってよんだわけです。なんで眠い。

ハイアセンはどれを読んでもまあ同じような話なんでどれがどれだったかあまりよく憶えていない。白人男性と黒人女性とのロマンス物の"Lucky You"、主人公の女性がちょっとイカレてる"Nature Girl"、とにかく馬鹿馬鹿しい設定の"Native Tongue"あたりが印象に残ってる。ワシのイチオシは"Native Tongue"だな。

この作品もぞろぞろと人物が登場するけど、奇人・変人は比較的少なめ。ハイアセンの小説はスキンク物・非スキンク物に大別されるけど、これはスキンクが全編にわたって登場します。環境問題についての言及は少なくて、ストーリーは追いやすいけど単語はやや難しい。さっさと飛ばすからあんまり関係ないんだけど(笑)。あとからあとから人物が出てくるのもややシンドイ。

ハイアセンはしかし、どれを読んでもハズレはない。ちゃんと読ませてくれて楽しませてくれるという点において、貴重な作家だ。次なにを読もうかな〜と思案しているかたは是非一度なんでもいいから読んでみてください。笑えます。ワシはジュンク堂の洋書一斉セールで6冊くらい買い占めたので、まだもう一冊残ってる。またのお楽しみ。

きょうは加古川へ出張。昼過ぎに終わって、午後は早引け。加古川名物カツめしでも食べてやろうかと思ったけど胃の調子がイマイチなので、断念。で、喫茶店でランチ注文したらトンカツでした。変わらんやないか、というなかれ。カツめしは通常、牛カツです。しかし商店街の温度計が37.2℃だったぞ。どうにかならんのかい。

帰りに元町で"The Human Fly / T.C.Boyle"なる洋書を500円でゲット。
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なんかこのごろ、読みたいなあという本が見つからず苦慮してる。これは面白そうかな、なんてのはとんでもなく字が小さいってことがままあって、外国人は老眼にならないのかなあと。近眼の比率が少ないので、シニアグラスかけてるからかな。
posted by デンスケ at 15:51| Comment(2) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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