2010年07月17日

Indignation / Philip Roth (2008)

238p、読了。つまらんかった。やたら独白が長くほとんど飛ばし読み。
米アマゾンではやたら評判がいいけどホンマか。

indignition.jpg

ロスの小説は「ユダヤ」が大きなテーマだけど、しょせん日本人には
理解不能。少なくとも日本しか知らない日本人には。ウディ・アレンの
映画とか見ていても、「面白いけど、なんでそこでユダヤが出てくるの」
って思ったことないですか。

まあそれはともかく、この小説も面白くなりそうでわけわからんまま
放り出したという感が否めない。"The story is a good idea, but it
never should have been published at this point in its development.
Indignation is an editorial failure as much as anything else."
なんて書評もあってまあそのとおりだと思う。

ユダヤの肉屋の息子である堅物の主人公(朝鮮戦争に徴兵されるのではと
ビビってる)は勉強して法律家になりたいと念願している。親父がちょっと
パラノイヤになりかけたので地元を離れてオハイオのカレッジに進学。
どうも剣呑な性格のせいか、周りに溶け込めない。ユダヤ人のフラタニティ
すら拒否し、孤高の勉学の日々。

歴史のクラスで知り合ったきれいな女子学生とやっとこさデート、しかし
車の中でblow jobされて大混乱。別れの手紙を出したり哀願したりで、
読んでいてイライラする。で、盲腸で入院、母ちゃんがやってきて見舞に
きた女子学生とご面会。女の子のリストカットの痕を見た母ちゃんは息子に
別れるように促す。情けないことにハイハイと約束、退院するや否や
女の子を探し回る始末。なんじゃそりゃ。

もっとも、本編のほとんどが"Under Morphine"という章の主人公の独白で
ある点に注意。最後に小説の組立が説明されるのだけれど、それまでの
主人公の独白と上手くかみあってなくて、説得力ないんだよな。とって
つけたような感じ。「あてにならない語り手」の手法としても中途半端。

Philip Rothは4冊読んだ(翻訳で「さよならコロンバス」、「素晴しい
アメリカ野球」、PBで"The Plot Against America"とこれ)けれど、
どうも面白かったってのがないな。相性悪いんだろう。

しかし寄宿舎生活、メンタルをわずらった女の子との性交渉ってどっかで
聞いたことないですか。う〜んと考えて「ノルウェイの森」だと。
☆1個。
posted by デンスケ at 21:36| Comment(4) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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