2010年06月03日

City of Theives / David Benioff

さきほど読了。ここんとこちょっと小難しい文芸作品(っても2つだけ
だけど)読んでたので、こういう平明で判りやすい作品はいいやね。
週末まで待てなくて読み切ってしまいました。

cityoftheives.jpg

どんな内容かというと、レニングラード包囲戦のさなか、主人公である17歳の
ユダヤ系ロシア人の少年は不時着死したドイツ兵のナイフをかっぱらっ
た罪で逮捕される。同房になったのは若い脱走兵。ふたりは逮捕された
翌日、処刑されるのかと思いきや、意外な任務を命ぜられる。平時であ
れば馬鹿馬鹿しくも愚かしいミッションであるが、自分たちの命がかか
っているとなれば話は別。飢餓と厳寒のなか、ふたりは困難を極める旅
にでかける・・・。

いや、面白かったです。主人公の少し年上の相棒のキャラクターの造形
がとても良い。おしゃべりで、ノンシャランスで自称女たらし。全体と
してかなり悲惨なストーリーなんだけれど、この人物の存在で乾いたユ
ーモアに溢れた作品となっている。ラストはハッピーエンディングなん
だけど、作品の構成に上手く結びついていて思わずニヤリ。

英文は平明で読みやすいです。映画の脚本家が書いただけあって、話の
運びやカタルシスも満喫できますです。ひさびさに「上手な」小説に巡
り会ったかんじ。おそらく今年自分が読んだPBのなかでベスト10入りは
間違いないと思う。(どうせ10冊くらいしか読まないけど・・・。)

ワシの父親はシベリア抑留経験者で、ふだんはその体験を喋るようなこ
とはなかったんだけれども、酔うと断片的に語ってくれたことがあった。
曰く、シベリアの春は一晩で来る。昨日まで何もなかった草原が一夜に
して緑一色となる。ロシア人はとても人間が良い。悪いのは共産主義で
あって、断じてロシアの人間じゃない。共産主義はダメだ、と60年安保
闘争に挫折した元ブントの甥(ワシのイトコだけど、歳が20歳ほど違
う)にいってたなあ。父はソビエトの崩壊を見ることなく死んでしまっ
たけど、生きてたら「ほら見たことか」っていってたろうなあ。

極限状態にありながら、少年の性への畏れや憧憬をきちんと描いてる点
も非常によろしい。こういう本は翻訳されて青少年に読まれてほしいなあ。
なんて思うのはもう自分が初老の域にあるからでしょうかね。

☆4つ。(5つはめったにつけないんで、かなりの評価デス。)
posted by デンスケ at 23:04| Comment(4) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Bring Me the Head of Charlie Brown

Amazonでポチっとやって"Bring Me the Head of Alfredo Garcia"
「ガルシアの首」のDVDとMatt Ruff "Sewyer,Gas,Electric:Public
Works Trilogy"を買う。週末は映画でもみましょうかあ。
で、こんなの見つけた。(かなりグロいので注意)


Bring me the head of charlie brown

Roman | MySpace動画


なんじゃあこりゃ?と思ったら「シンプソンズ」の監督がアマチュア?
時代に作ったものなのね。1986年作らしいけど、「ワイルドバンチ」と
「タクシードライバー」が入ってる(笑)。本家wikiにも記事が載ってたぞ(笑)。

しりあがり寿の多摩美卒業制作、「サザ江さん」みたいだ。これは(シャブ
中になったらしき)カ×オをサ×エさんが見舞いに行き、サ×エを楽し
まそうとカ×オがフラダンスを披露するが力尽きて昇天してしまう、つう
内容でした。ワシは「テレグラム・ガロ」っつうビデオで見た。ガロ系の
漫画家が一堂に会し、歌とか隠し芸を披露する内容です。よくこんなの
持ってるな。

いま、"City of Theives"/ David Benioff というPBを読書中。300pくらいで
昨晩までで220pまで読みました。なかなか面白いです。作者は「25時」や、
「君のためなら千回でも」の脚本家。どっちも未見だけど、「君の〜」は
邦題がかなり?。そのまま「カイトランナー」のほうがよっぽどいいような。
"The Kite-runner"はすごく面白い小説だったのに。

"City of Theives"は今週末には読んでしまう予定なので感想はそのとき。
しかし平日はなかなかPB進まないね。
posted by デンスケ at 07:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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