2010年05月29日

Invisible / Paul Auster

308p、けさ残りの80pくらいを読了した。

invisible-by-paul-auster.jpg

オースターはホンマ読みやすい。英文が簡潔で、んなに難しい単語に出
会わないということもあるが、語り口が抜群に上手いってこともあると思う。

この本も、最初からスイスイ読める。1967年の春、主人公である語り手
はコロンビア大学の学生で(このへん、オースターの経歴と微妙に被っ
ていて、読み手を惑わせる。"Moon Palace"の読者ならなおさらだろう。)、
ちょっと変わった大学客員教授とその愛人に出会い、醜悪な事件と遭遇
する。そして人生の方向が変わっていくのだけど・・・。ここから話は展開して
いくはずが、主人公と思われた人物が実は本当の語り手の友人だったと
か、叙述のトリックがややこしい。

ストーリーは事件の真相を追いかけていくのかいかないのか。個々のエ
ピソードは面白いものもあるのだけど、ストーリーの流れを意図的に遮
断している。話は収束するというよりむしろ拡散していって、なんじゃ
こりゃ?としか思えない。文学的な実験としては面白いのかもしれない
けれど、ただの本読みにとっては作家の道楽としか思えんの〜。

オースターは上述したように抜群に語りが上手な作家で読みやすいけれ
ど、"The Book of Illusions"が絶頂なんでは?と思う。この作品はホ
ント凄いなと思うけれど、それ以後あんまり面白いと思える作品がね〜。

と、不満が残る作品だったので堂島ジュンクへ。

Richard Powers "Three Farmers on Their Way to a Dance"
Bret Easton Ellis "American Psycho" の2冊購入。

パワーズは畏友(ってもワシより20歳も年下)S氏が誉めていたので、
かねてから 読んでみたかったのだ。氏が激賞した「囚人のジレンマ」
はなかったんで、こっちにした。難しいらしいけど、読めるかな。

イーストン・エリスは目に留まったのでとりあえず中身も見ず購入。
エリスってむかしずいぶん騒がれてたような。「レス・ザン・ゼロ」の
頃かな。あの頃は翻訳のハードカバーでも売れてましたな。たしか野坂
昭如翻訳だった気がしたが、いま売ってるのには名前がない。記憶違い
かしらん。

小説ばっかり頭にあって、GIUの次の教材買うのを忘れてしまった。あ〜あ。
posted by デンスケ at 13:10| Comment(4) | PB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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